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あふち(センダン)** 万葉植物 **

あふち(センダン)

 

万葉仮名 -- 相市 阿布知 安布知 安不知

 

 

栴檀(センダン)

 

センダン

 

 

玉に貫(ぬ)く楝(あふち)を家に植ゑたらば山ほととぎす離(か)れず来(こ)むかも

 

大伴書持 万葉集 [巻十七 3910]

 

 

「楝の花を家に植えたなら、山ほととぎすがいつも来るだろうか」

 

詠み人、大伴書持が、久邇京(恭仁京 ー 京都府加茂町)にいる兄の大伴家持に、贈った歌であるの後書きあり。

 

「玉に貫く」は、楝(おうち)の蕾を玉として、縵(かずら)や首飾りなどを作るのに細ひもに通すこと。縵(かずら)= 髪飾り。

「楝」は、現在の栴檀(センダン)のこと。

 

万葉の時代には、楝は霊力が憑依(ひょうい)する聖なる木とされていた。

憑依という言葉が気になりますが……。

楝の可愛らしい花や実を愛で、花が散るのを惜しむ歌が4首詠まれている。

 

 

センダン の 花

 

センダンの花

 

センダンの花の蕾を見れば、ほんに玉のようで美しい……。

 

 

センダンの葉は鳥の羽のような形で広がり。

初夏、若枝の葉腋に淡紫色の小花を円錐状にたくさんつける。

萼片は5枚で小さく早落性。花弁は5枚で長さ約8mmの長楕円形〜披針形、淡紫色。

雄しべは筒状に合着し、筒部は紫色、先は多裂しその内側に10個の がある。

 

 

センダン の 果実 と 鳥

 

センダンの実と鳥

 

センダンの果実は毒性があるのに鳥がついばんでいる。大丈夫かな!? 大丈夫!

画像に鳥は三羽だが、大木の鈴生りの実にムクドリが群れで来ていて賑やかだった。

 

果実は長さ約1.5cmの楕円形の石果(核果)で10月ごろ黄色に熟し、落葉後も長く枝上に残る。

センダンは、石果(核果)の果実を鳥に食べさせて、不消化のままの種子を排出、散布させる「被食散布」植物。

 

センダンの果実を「苦楝子(くれんし)」といい、整腸・鎮痛薬に。

樹皮は「苦楝皮(くれんぴ)」で、回虫などの駆虫薬にされる。

茎や葉は農業用の殺虫剤として利用される。

 

 

センダンは、古名を楝・樗(おうち・あふち)といい、あて(漢字?)の木とも呼ばれた。

アテは大工用語で反りやすい悪質の材木、アテ地といえば日陰の耕地に適さない土地をさすように、悪い意味がある。

 

楝は平安時代には獄門の前に植えられ、罪人の首をかけたといわれる。

今でも屋敷に植えるのを忌嫌う所が多い。

一方で、この葉は古くから5月の節句に、ショウブと共に軒に葺いたり身に帯びるものとされ、邪気を払う木と考えられていた。

 

 

センダン(栴檀)

学名:Melia azedarach L.

別名:オウチ(楝)

科名:センダン科

分類:落葉高木

花期:5〜6月

有毒植物

 

ヒマラヤ山麓地方原産と推定される。

古くからアジアの各地で植えられ、日本でも伊豆半島以南の暖地沿岸に野生状に生育している。

庭園樹・街路樹として植えられることも多い。

 

 

センダンの名の語源は

調べていたら下記のサイトにたどり着きました。

 

センダン - 額田医学生物学研究所・付属病院

 

 

「栴檀は双葉より芳し」といわれるセンダンは、「白檀(ビャクダン)」のこと。

白檀はビャクダン科。半寄生の熱帯性常緑樹。香木として利用される。

 

 

 

※ 参考図書: 平凡社大百科事典 辞典 やまと花萬葉

 

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| 万葉植物 | 08:45 | comments(3) | - |

つた(テイカカズラ)** 万葉植物 **

つた(テイカカズラ)

 

万葉仮名 -- 都多 津田

 

 

定家葛(テイカカズラ)

 

テイカカズラ

 

 

石(いは)つなのまたをちかへりあおによし奈良の都をまたも見むかも

 

万葉集 [巻六 1046]

 

 

「もう一度若返って、美しい奈良の都を見たいが、また見ることができるだろうか……」と都をなつかしく思いだしている。

 

 

「石つな(いはつな)」は、岩に這う(はう)ツタのこと。

名前は「伝う(つたう)」に由来する。

この「石(いはつな)」の万葉歌は、定家葛(ていかかずら)が当てられている。

 

 

定家葛(テイカカズラ)の 花

 

テイカカズラの花

 

 

 

テイカカズラ(定家葛)

 

「定家葛」の和名の由来は、藤原定家 が愛する人、式子内親王を忘れられず……

蔦葛に変わってその人の墓にからみついた。という伝説にちなむとか。

 

学名:Trachelospermum asiaticum

別名:マサキノカズラ(柾葛)

科名:キョウチクトウ科 テイカカズラ属

分類:つる性の常緑木本

原産地:日本

花期:5〜6月

 

日本では本州・四国・九州の山野に自生。ときに庭木にされる。

テイカカズラは気根によって樹石上にのぼり、高さ十数m、直径5cmぐらいにもなる。

 

初夏に真っ白な花を咲かせ、初めは真っ白で次第に淡黄色に変化する。

花びらの形は風車・スクリューに似ていてユニーク。

枝が揺れるたびに甘い香り、ジャスミンのような香りが辺り一面に漂う。

 

果実は細長いむち状の袋果で2個が対になってぶら下がる。

熟すると縦に裂け目を生じて種子を散布する。

葉や茎を切ると白い乳液が出る有毒植物だが、葉・茎を乾燥させて解熱強壮剤に。

 

 

関連記事:

以前にテイカカズラがセンダンの大木にからんで咲いている姿を見た。

 

センダンとテイカカズラ*花と香りの競演!? (月の滴)

 

 

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| 万葉植物 | 15:00 | comments(6) | - |

ささ(ササ)** 万葉植物 **

ささ(ササ)

 

万葉仮名 -- 小竹 佐佐

 

 

隈笹(クマザサ)

 

笹・クマザサ

西宮神社境内の神苑で 2020.01.08

 

 

都笹(ミヤコザサ)

 

笹・ミヤコザサ

宮城県松島・西行戻しの松公園で 2011.02.24

 

 

笹の葉にはだれ降り覆(おほ)ひ消(け)なばかも忘れむと言へばまして思ほゆ

 

万葉集 [卷十 2337]

 

 

「笹の葉にはらはらと降る雪が覆いかぶさり、やがて消え去るように、私も消え去ってしまったならば、あなたを忘れることができるでしょうか。と妻が言うのでいっそうかわいく思われる」

 

笹は万葉集に 相聞歌 として5首詠まれている。 ラブ

 

 

写真の隈笹(クマザサ)は 西宮神社の境内の神苑で撮ったもの。

 

西宮神社・えべっさんの縁起物の福笹は、なに笹なのだろう??

オカメザサ だろうか? 後日に調べてみます。

 

 

クマザサは多年生常緑笹で日本固有種。

原産地は京都だが、日本の山間部に広く野生化している。

草丈1〜1.5mほど。 横幅 4〜5cm、長さ 20cmほどの葉を4〜7枚つける。

春に美しい緑色の新葉を出し、秋から冬になると葉の縁が白く枯れて隈取ったようになる。

それで、隈笹の名がある。

クマザサは現在ではほぼ全国的に栽培されている。

 

 

写真の 都笹(ミヤコザサ)は 2011年2月24日に、宮城県松島・西行戻しの松公園のアカマツの下で撮った。

デジカメ向けていると、「クマザサ」やね。と話しかけてくださった方がいた。

けれど、クマザサに似ているようですが、葉が細いのでたぶん「ミヤコザサ」!?

 

 

ささ(ササ)

Sasa

イネ科の多年生植物。

日本のタケ類はほとんどが中国から渡来したものですが、ササは日本独自の種が多く、さらに地方によって変異が多いのも特徴。

 

ササの種類は多く、クマザサ(隈笹)・ミヤコザサ(都笹)・チマキザサ(粽笹)・ネザサ(根笹)・チシマザサ(千島笹)などがあり、ふつう山地に自生する。

 

タケとササはよく似ているので区別はとてもむずかしく、大型のものをタケ、小型のものをササという。

けれど、ササと呼んでいるタケ「オカメザサ」は成長しても2mほど。

タケよりも大きいササ「メダケ」は大きくなると最大で8mにもなる。

「クマザサ」は正月や祝いごとの「松竹梅」の花材として「タケ」同様に扱われている。

 

タケ・ササともに、新芽をタケノコと呼び、タケはタケノコの皮がはがれ落ちるが、ササはいつまでも残っている。

ササの 稈(かん)は低く多くは2m以下、節から出る枝も少数で、比較的大型の葉をつける。

タケもササも地下茎によって無性繁殖する。まれに花が咲くが花弁はない。

 

 

ササは古くから、葉は薬用に稈(かん)は 釣り竿・竹垣・うちわなどの細工物に利用されてきた。

ササ類は小型で刈り込みに耐え、常緑性でクマザサのように冬にも美しく隈どる種類や斑入り葉のものなどがあり。

庭園のグランドカバー、垣根や植込みに利用されている。

 

特に、青葉には抗菌防腐作用があり、粽(ちまき)や富山の鱒ずしのように食品の包装にもよく利用される。

 

5月5日に 粽(ちまき)を食べるのは、もともと中国で供物を捧げていた行事が由来していて。

奈良時代に端午の節句の風習のひとつとして日本に伝来したらしく。

当時、都のあった近畿地方を中心に、白く甘い団子をササの葉で包んだ粽(ちまき)が広まったようです。

 

 

チシマザサ(千島笹)は大型のササの一種。

稈の基部が弓状に曲がっていることからネマガリダケ(根曲竹)の別名がある。

ササのタケノコは小型であるがチシマザサのような大型のササでは、食用として重要でスズコの名で広く利用されている。

 

 

万葉集ではササそのものについては詠まれていないが、万葉人も稈(かん)や葉をいろいろと利用していたことでしょう。

粽(ちまき)のようなものは作ったかなー (*'ω'*)......ん?

 

 

参考図書:平凡社大百科事典

 

 

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| 万葉植物 | 15:00 | comments(5) | - |

ふぢ(フジ)** 万葉植物 **

ふぢ(フジ)

 

万葉仮名 -- 藤 敷治 布治

 

 

藤(フジ)

 

藤・フジ 白花

2017.05.12

奈良・春日大社 萬葉植物園 藤の園で撮影

 

 

恋しけば形見にせむと我がやどに植ゑし藤波今咲きにけり

 

山部赤人 万葉集 [巻八 1471]

 

「恋しくなったら形見にして懐かしもうと思い庭先に植えた藤の花が今咲きました」

山部赤人には離れた所に恋しい女性がいたのでしょうか…‥。

 

「藤波」は、藤の花が垂れ下がって揺れている様子を波にたとえたもの。

 

 

藤(フジ)

 

大木に絡みついて巻き上がった藤(フジ)

 

藤・フジ 白花

2017.05.12

奈良・春日大社 萬葉植物園 藤の園で撮影

 

 

藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思はすや君

 

大伴四綱 万葉集 [巻三 330]

 

防人司・大伴四綱が九州太宰府の長官・大伴旅人に献じた歌で。

「藤の花の盛りを見ると、都を思い出しませんかー」と問いかけている。

 

藤は万葉集で26首詠まれているが「藤波」と表現されているのが18首。

藤の花は奈良時代には、奈良の都を代表する花だったのでしょうか。

 

◆ 

 

藤原氏の氏神である奈良・春日大社の有名な「砂ずりの藤」は、4月末〜5月上旬が見ごろ。

花穂が地につくほどに長く垂れて咲く。

大社の社紋は「下り藤」、昔から藤は手厚く保護されてきたようです。

 

春日大社は御蓋山(みかさやま・三笠山)麓の原生林に囲まれた森の中に鎮座する。

原生林の杉や竹柏(なぎ)の太い古木に、力強く絡みついた多くの自生の藤も咲き誇る。

 

 

藤(フジ)の 花

 

藤・フジの白花

 

 

フジ(藤)

学名:Wisteria floribunda

科名:マメ科

分類:つる性の落葉木本

花期:4〜5月

 

日本人の生活や伝統文化に密接な関連をもつ日本固有種。

日本のフジは大別してフジ(野田藤)とヤマフジ(山藤)の二種がある。

フジのつるは右巻き、ヤマフジのつるは左巻きとか。

 

フジの茎は初め草質、生長が早く、長く伸び、右巻きに他物に巻きつく。

後に木質化して老大し、径数十cmになる。

 

葉は大きく、9〜19枚の奇数小葉をつける 羽状複葉 で長さ20〜30cm。

小葉は卵形で先がとがり、長さ4〜10cm。

 

4〜5月ごろ長く垂れ下がる 総状花序 を伸ばし、多数の蝶形花をつける。

花序はふつう20〜50cm、長いものでは2mにもなる園芸品種がある。

花は美しい紫色で藤色と呼ばれるが、白色・淡紅色の園芸品種もある。

 

果実は細長く、扁平で長さ15〜30cm。

果皮は木質で固く細かい毛が密生している。

冬に空気が乾燥してくると2片にはじけて、円形・扁平な種子を飛び散らせる。

本州・四国・九州の低山地・平地に生える。

古くから観賞用として日本で広く栽培され、園芸品種も多い。

 

種子はあぶって食用や薬用に用いられる。

つるは非常に丈夫で、椅子やカゴなどの家具として利用される。

かつては繊維をとり、織物にしたり、ロープのように利用。

 

藤づるの繊維から作った藤布は、原料が自給でき丈夫だったので、山村では長い間利用されてきた。

万葉集では「荒妙の藤(あらたえのふぢ)」と詠まれ、織り目の粗い布を意味した。

 

 

※ 参考図書:平凡社大百科事典 やまと花萬葉

 

 

関連記事:

むらさき(ムラサキ) ** 万葉植物 **

 

 

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| 万葉植物 | 18:30 | comments(6) | - |

わかめ(ワカメ) ** 万葉植物 **

わかめ(ワカメ)

 

万葉仮名 -- 和可米 稚海藻

 

 

比多潟の磯のわかめの立ち乱(みだ)え我(わ)をか待つなも昨夜(きそ)も今夜(こよひ)も

 

万葉集 [卷十四 3563]

 

「比多潟の磯のわかめが立ちゆらぐように、思い乱れて私を待っていることであろうか、ゆうべも今夜も」

 

「わかめの立ち乱え」を恋の乱れの例えに使っている。

 

「比多潟」は、わかめ の生育地でしょうが、どこか調べてみました。

長い間、どこか分からなかったようですが、福島県いわき市久之浜町と判明していた。

1983年10月に田之網の波立寺境内に上記の歌の碑が建立されている。

 

万葉集には海藻を詠み込んだ歌が多く100首ほど、その内 わかめ を詠んだ歌は2首。

 

 

若布(ワカメ)

 

若布(ワカメ)天日干し風景

 

浜辺で若布の天日干し 淡路市で

 

 

素干し若布

 

素干し若布(ワカメ)

 

 

生の根つき若布をいただいたので、水で洗って洗濯バサミで吊るして天日干し。

からりと乾燥、「素干し若布」のできあがり \(^▽^)/

 

 

塩蔵若布

 

塩蔵若布(ワカメ)

 

 

収穫した若布(ワカメ)を湯通しして塩蔵した塩蔵若布(ワカメ)。

戻すと約3倍に増えるので、使う分量だけカット。

真水で5分ほど戻す。

3回ほど水を換えてすすぎ塩を抜く。

 

 

塩抜き若布

 

塩抜き若布(ワカメ)

 

塩蔵若布(ワカメ)を塩抜きしたもの

 

 

 

若布(ワカメ)のクリップアート

 

 

 

ワカメ(若布)

 

Undaria pinnatifida

科名はチガイソ科

若布・和布(ワカメ)は日本および朝鮮半島沿岸に分布し、日本では暖流の影響がある北海道の西岸から広く九州まで及ぶ。

春から初夏にかけて繁茂する。

 

藻体は根・茎・葉よりなり、全長1〜2mになる。

暖海のものは茎部が短く、葉部の切れ込みも少ないのに対し、寒海のものは茎部が長く、葉部の切れ込みが深い。

このように産地によって形状に差があるので、ワカメは分類上は1種類だが、ナルトワカメ・ワカメ・ナンブワカメの3型に分けられることもある。

 

 

古来日本人は海藻のなかでワカメを最も重用し、海藻の総称である「布(め)」の語は同時にワカメを指すものだった。

海藻・ワカメを食料として利用する歴史は古く、縄文人も塩分補給源として食していたようです。

食用とされてきただけでなく、神事にも深い関わりがあり、今も北九州市門司の和布刈神社(めかりじんじゃ)や下関市の住吉神社で和布刈神事が行われている。

 

 

ワカメを食べる習慣を持つ国は世界に日本・韓国・北朝鮮だけらしい。

また韓国の消費量は日本の3倍、韓国はワカメの圧倒的な消費国だそう。

 

ワカメの生産は、国内産の97%が養殖で、輸入物はほぼ100%が養殖。

市場は国産約20%、韓国産約30%、中国産約50%と輸入物が約80%を占めている。

供給量が需要を上回っているようです。

 

主に塩漬けや乾燥させて保存性を高めて商品化されている。

加工品には、「素干し若布」「湯抜き若布」「塩抜き若布」「板若布」「絞り若布」「灰若布」「塩蔵若布」などがある。

茎や根の部分を利用した「茎若布」「根若布」も販売されている。

 

 

15年ほど前までは、淡路島から鳴門若布の「灰若布」を毎年いただいていたが。

諸事情で「灰若布」の生産は少なくなり「塩蔵若布」に代わった。

塩蔵ワカメは、水で洗って塩を抜けば簡単に生ワカメのようになり便利。

 

早春から春にかけて生ワカメが店頭に並ぶと、磯の香りがする生ワカメを好んで食卓へ。

茎や面白い形の芽カブも美味しい。

生のワカメは茶色ですが、熱湯でさっと湯通しすると美しい緑色になって食欲をそそる。

 

鳴門ワカメは値がはりますが、鳴門海峡、淡路島丸山産の乾燥ワカメ・カットタイプを常備している。

水か湯で戻して、みそ汁・酢の物・煮物などに重宝している。

ワカメは食物繊維が豊富、カルシュームなどのミネラルを多く含んでいる健康食材。

 

万葉人はどのようにして、食したのでしょう。。。(; ̄ー ̄)...?

 

 

< こぼれ話 >

孫が小さかったころ、Ouna が干したワカメを息子宅へ送った。

孫から電話で、「お母さんとそのままバリバリと おつまみ にして食べたよ!」と。

ひやー! そのまま食べられないこともないですが…… ≧(´▽`)≦

乾燥ワカメをたくさん食べて水分をとると、お腹の中でふくらむよー!?

 

 

※ 参考図書:平凡社大百科事典 やまと花萬葉

 

 

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| 万葉植物 | 18:18 | comments(4) | - |

かたかご(カタクリ)** 万葉植物 **

かたかご(カタクリ)

 

万葉仮名 -- 堅香子

 

もののふの八十娘子(やそをとめ)らが汲みまがふ寺井の上の堅香子(かたかご)の花

 

大伴家持  万葉集 [巻十九 4143]

 

「泉のほとりは大勢集まった水汲みの乙女たちで賑わっている。そんな境内に咲く堅香子(かたかご)の花は、なんと可愛い花なのだろう」

 

この歌は、家持が越中守として赴任していた寒冷地、現在の富山県で詠んだ歌で。

万葉集に一首だけ登場させている。

 

万葉集に詠まれている「堅香子(かたかご)」は、片栗(カタクリ)のこと。

鱗茎(根茎)から採れる質の良い澱粉を片栗粉にしたが。

今の片栗粉は量産できるジャガイモやトウモロコシで作られている。

 

 

片栗(カタクリ)の花は、春まだ浅い山中に枯葉をもたげて芽吹き、艶やかに咲く。

晴れた日に、淡紅色、長さ4〜5cmの6枚の花被片を大きくそり返し、うつむき加減に咲くが。

夕方になり日が陰ると眠り姫のように閉じてしまう。

そして、花が終わるととけるように地上部がなくなり、翌春まで長い休眠に入る。

 

葉は2枚、暗紫色の鹿の子のような斑点模様がある。

花をつけるまでは1枚の葉しか地表に出さず、「片葉」だけ。

なので、別名「かたこ」「かたこ百合」とも呼ばれているそう。

 

 

カタクリ(片栗) Erythronium japonicum

ユリ科の多年草

花期は4〜6月

北海道・本州・四国・九州の山林原野に広く群生するが。

中部地方以北に多く分布し、四国・九州では少ない。

カタクリは種子を蒔いて花が咲くまでに7年もかかるという。

 

 

片栗( カタクリ)の 花

 

カタクリの花

2015.05.07

六甲高山植物園で撮影。

 

片栗(カタクリ)の 群生

 

カタクリの群生

2012.04.30 17:08

旅行先の秋田県田沢湖近くの刺巻湿原、カタクリ・ミズバショウの群生地で撮影。

カタクリの花は知っていたが、群生しているのを見たのは初めて。

群生しているカタクリに感激したけれど、写真は上手く撮れていない。

 

片栗(カタクリ)の 花

 

カタクリの花

2012.04.30 17:08

春の妖精 カタクリの花に、そっぽを向かれて……。

 

 

カタクリ(片栗)の 花に寄せて・・・

 

カタクリの花に片思いの Ouna …

雪国に多く咲くカタクリの花、大和地方では葛城山系の山頂部にしか自生していないようで。

六甲高山植物園で2度ほど会えたのですが、曇っていたり寒かったりで。

たやすく艶やかな顔を見せてくれなかった春の妖精たち。

 

今年は、久しぶりに会いに行こうと思っていたのですが、コロナ禍でかなわず。

鉢栽培はむつかしそうだし、もうカタクリの花に会える機会はなく絶望的! (ノ△・。)

 

 

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| 万葉植物 | 16:30 | comments(8) | - |

あしび(アセビ)** 万葉植物 **

あしび(アセビ)

 

万葉仮名 -- 馬酔木

 

馬酔木(アセビ)

 

馬酔木(アセビ)

2014.04.24 六甲山で

 

 

我が背子に我(あ)が恋ふらくは奥山のあしびの花の今盛りなり

 

万葉集 [巻十 1903]

 

 

「あなたに恋する私の思いは、奥山の あしび の花のように今が真っ盛り」と、心の底でひそかに恋い焦がれているのを歌にしたもの。

 

 

「あしび」は万葉集に10首詠まれている。

 

「あしび」は、馬酔木(あせび)・あせぼ・あせみ などと呼ばれる。

 

 

万葉集に詠まれている馬酔木は、六甲山では早春真っ先に咲く花。

枝先からつぼ形の白い小花が房状に垂れさがって咲く。

山の中腹から山上まで至るところで見られ、花が淡紅色の変種の曙馬酔木もある。

トップの画像は、六甲高山植物園の大山桜のお花見の折に見た、真っ盛りの馬酔木。

 

 

「馬酔木(あしび・あせび)」は、「足しびれ」「悪し実(あしみ)」から、名が付いたといわれている。

馬や牛が馬酔木の葉を食べると酔ったようになるので馬酔木(あしび)。

動物ばかりでなく、人間にとっても呼吸中枢を麻痺させる有毒植物なのです。

 

 

馬酔木(アセビ)の 花

 

馬酔木(アセビ)の花

 

 

スズランを思わせるような可愛い花。

花房にふれてみると乾いた感じでカサカサしている。

ブログに載せる写真を加工しながら、ふと考えた。

つぼ形の小さな花の中は、いったいどうなっているの…… ? 調べてみました。

 

小花の中の雄しべの巧みな仕組みに感心!

  ↓↓

 

馬酔木(アセビ)

 

馬酔木(アセビ)

2017.04.23 六甲山で

 

 

アセビ(馬酔木) Pieris japonica

Japanese andromeda (日本のアンドロメダ)

 

山地の風当たりの強い乾いた土地に好んで生育する ツツジ科 の常緑低木。

樹高は1.5〜4m。 多くの小枝を分けて蜜につける。

葉は互生し、短い柄があって倒披針形で先はとがり、縁に低い鋸歯があり、質が厚く光沢がある。

 

花期は2〜4月。 細長い総状花序が垂れ、多数の白色の花がつく。

花冠は、つぼ形で中に10本の雄しべがある。

葯(雄しべの先の花粉が入った袋)の背面にとげ状突起があり、蜜を吸いにくる昆虫の動きによって、花粉を散りやすくしている。

櫺未亙燭燭さ綏舛 径5〜6mm、多数の小さな種子がある。

 

原産地は日本。 本州・四国・九州の暖温帯に分布する。

若芽や花を観賞すために庭木として暖地で広く植えられ、園芸品種も作出されている。

昔は葉を煮出して殺虫藥にした。

材は堅蜜で薪炭材や細工物に利用される。

(参考図書:平凡社大百科事典 ほか)

 

葉・樹皮・花には強い有毒成分があるし、多数の種子を作るし、動物に食べられることもない。

馬酔木は、したたかな植物のようです。

 

奈良公園一帯は、鹿が食べないので馬酔木の古木が多く見られ。

公園内「ささやきの小径」の両側は、馬酔木の森が続いている。

2017年5月に春日大社の神苑「萬葉植物園」を見学したが、花は終わっており残念だった。

 

 

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| 万葉植物 | 11:11 | comments(6) | - |

ほよ(ヤドリギ)** 万葉植物 **

ほよ(ヤドリギ)

 

万葉仮名 -- 保与 保與

 

 

あしひきの山の木末(こぬれ)のほよ取りてかざしつらくは千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ

 

大伴家持 万葉集 [卷十八 4136]

 

「高い木の梢にある ”ほよ” を取って髪にさしたのは、永遠の命を寿ぐ気持ちからです」と家持が正月二日に饗応した宴で詠んだ歌。

家持は越中国(富山県)に国司して赴任していたようです。

 

 

万葉集に ”ほよ” が詠まれているのはこの一首のみ。

 

 

「ほよ」は「ほや」とも呼ばれ、今の宿木(やどりぎ)のこと。

生命力が強く常緑で、精霊が宿る ”めでたい木 ” とされている。

 

欅・榎・桜などの落葉樹にとり付く、ヤドリギ科(従来の科名)ビャクダン科(APG)の半寄生植物。

 

高い木に寄生しているのではっきり見えず、Ouna には 杉玉か大きなポンポンのようにも見え。

冬枯れの梢に青々とした宿木は、万葉人ならずとも精霊が宿っているのでは、と思える。

 

宿木はどんな花や果実をつけるのだろう……。

そして繁殖は……? 気になる植物です。

 

 

 

宿木(ヤドリギ) 宿られた 大木

 

ヤドリギ, 宿られた大木

2011.02.24 仙台 青葉城跡で

 

東日本大震災発生の15日前の旅行で見た宿木。

宿木を見ることがあまりなかったので、大木の裸木に宿っているのを見て驚いた。

この木には数が少ないが、検索してみると宿木びっしりの木がある。

 

宿木は葉緑素を持っているので、光合成は行えるようですが……。

宿った木から水分や栄養をとるので宿られた木は弱り、やがて枯れることがあるらしい。

 

 

ヤドリギ, 宿られた木

 

左手の宿木は他のより大きく丸い塊りになっている。

宿られたこの木は何の木だろう? 写真だけでなく、観察しないと。(*/∇\*)

 

 

宿木(ヤドリギ)

 

ヤドリギの丸いかたまり

 

コンデジで下手な撮影、宿木の詳細が全く分からないですね。(*/∇\*)

宿木の花や実も見てみたいです。

 

 

 

花や果実を見る機会がなく、気になる植物なので調べてみました。

宿木はとても賢く、そしてずるい! したたかな植物だと分かった。。。(  ̄っ ̄)ムゥ

けれど、有用植物ではある。(⌒∇⌒)

 

宿木の花や果実の実物を見てみたい、と思いはつのる。

 

 

ヤドリギ の 説明図

 

ヤドリギの説明図

出典:平凡社大百科事典より引用

 

 

ヤドリギ(宿木) Viscum album L.

 

ヤドリギ科(従来の科名) ビャクダン科(APG)の半寄生常緑小低木。

高さは50cm 前後。大きなものでは1m になることもある。

 

茎は円柱状で緑色、多肉質で二又、ときには三叉に分枝を繰り返す。

節がふくれ、節間は長さ5〜10cmほど、節に葉を対生する。

葉は革質でやや多肉、竹トンボのような形で長さ3〜5cmほど、深緑色で光沢がある。

 

雌雄異株。花は晩春に頂端の対生する葉間に咲く。

無花柄で雄花は3〜5個、雌花は1〜3個ずつつくが、小さくて目立たない。

 

果実は晩秋に熟し、球形で透明な感じの帯黄白色、種子を1個いれ、それをとりまく果肉は粘液質。

果実が赤く熟するものがあり、赤ヤドリギとして区別される。

 

宿木の繁殖は鳥散布型で、この実が好きなキレンジャクやヒレンジャクによる。

実をついばんで口ばしを枝にこすり付けるので、そこに種が付く。

また、食べられた実が遠く離れた木に糞と一緒に落とされ、そこでたまたま発芽生長する。

 

ケヤキ・エノキ・ムクノキなどのニレ科植物、ミズナラなどのブナ科植物。

それにバラ科・クワ科の広葉樹に寄生することが多い。

 

葉茎は血圧降下、利尿作用があり、漢方では桑寄生の名で、強健・腰痛・安産などのために用いられる。

茎葉はデンプンを含み、食料欠乏のときにに食用にしたり、家畜の飼料に利用される。

果実や茎葉の粘液からは とりもち が作られ、属の学名もそれにちなむ。

(参考図書:平凡社大百科事典 ほか)

 

 

※ リンク:ヤドリギの面白い果実が見られます。

 

BuNa ヤドリギの魅力 ――気になりだしたら止まらない!

 

 

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はねず(モクレン) ** 万葉植物 **

はねず(モクレン)

 

万葉仮名 -- 翼酢 波禰受 唐棣花

 

 

紫木蓮(シモクレン)

 

シモクレン 紫木蓮 1

 

 

シモクレン 紫木蓮 2

 

 

思はじと言ひてしものをはねず色の移ろひやすき我(あ)が心かも

 

大伴坂上郎女 万葉集  [卷四 657]

 

「あなたのことなど思うまいと口では言ってはみたものの、私の心は何と変わりやすいのかしら、またあなたのことを思い出しています」

 

 

「はねず色」 は 黄味のある淡紅色。

はねず色(唐棣花色)で染めた色はあせやすいという。

移ろいやすいものの例えにされる。

 

「はねず」 に当たる植物は、ニワウメ(庭梅)が通説になっているようですが、はっきりしていないらしく。

他に、ニワザクラ(庭桜)・ モクレン(木蓮)・ フヨウ(芙蓉) ザクロ(石榴)などが候補にあげられている。

これらは万葉時代にすでに日本にあったとされている。

 

「はねず」の候補にあげられている「モクレン」を載せています。

万葉集では「はねず色」と詠まれることから、モクレン(木蓮)はシモクレン(紫木蓮)が当てられる。

 

 

モクレン(木蓮・木蘭)

magnolia マグノリア

 

世界的に有名な花木のシモクレン(漢名は辛夷)やハクモクレン(漢名は玉蘭)などの総称。

単にシモクレンのみを指すこともある。

属名はフランスの植物学者マグノル Pierre Magnol(1638−1715)にちなむ。

共にモクレン科の落葉木本。

 

シモクレン は1〜5mの低木で、葉は互生し倒卵形、先端は少し突出する。

葉の展開前から1か月ほどの間、赤紫色の大きな花を枝端に次々つける。

萼片は3枚、花弁長の半分ほど。花弁は赤紫色で通常6枚。

花期は4〜5月。

 

ハクモクレン は高さ20mにも達する高木、葉は前者に似るが少し厚い。

葉の展開前に乳白色のより大きな花をつけ壮観である。

萼片は3枚、花弁と区別しにくい。

花弁は6〜9枚でいずれも乳白色。花期は3〜4月。

 

どちらも中国中部原産といわれているが、非常に古くから栽培されていたため詳しい野生地は不明。

中国では両者とも高貴な花木として宮城や寺院に植栽され、日本には古く入ってきた。

 

欧米には18世紀後半に導入され、現在では世界で最もポピュラーな花木の一つ。

特に欧米では盛んに品種改良や交配が行われ、シモクレンは70以上、ハクモクレンは40以上の園芸品種が育成されている。

 

日本ではシモクレン系のトウモクレン・カラスモクレンが、古くより栽培されている。

品種改良でモクレンの種類は多く、 サラサモクレン・ニシキモクレンなどもある。

 

シモクレン・ハクモクレンの蕾は辛夷の名で、頭痛・鼻炎などの漢方薬として利用が多い。

(参考図書:平凡社大百科事典など)

 

 

ハクモクレンは 高木、ご近所で塀よりも高くで咲いているのでよく見ていたが。

シモクレンは 2010年4月30日、万博公園・日本庭園で目の高さに咲き誇っているのを初めて見た。(添付画像)

憧れのシモクレンに出会えて嬉しくて跳ねた。。。

 

 

来春、「はねず」 に当たる植物の有力候補「ニワウメ(庭梅)」の花を探して載せたいと思います。

ニワウメによく似たユスラウメは、子供の頃、裏庭に植えられていたので赤い実をとって食べていたのですが…… (*/∇\*)

 

 

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さきくさ(ミツマタ)** 万葉植物 **

さきくさ(ミツマタ)

 

万葉仮名 --  三枝

 

 

春さればまづ三枝(さきくさ)の幸(さき)くあらば後にも逢はむな恋ひそ我妹(わぎも)

 

柿本人麻呂 歌集 万葉集 [巻十 1895]

 

「春が来ると、まず咲き出す三枝(さきくさ)のように、元気でいたならば、後にも会えるのだから、そんなに恋しがらないで、わが妻よ」

 

三枝(さきくさ)は万葉集に2首(1首は長歌)詠まれているが、花を詠んだのではなく「枕詞」として使われている。

 

 

「三枝(さきくさ)」は枝が三つに分かれている植物のことだといわれ。

三椏(三叉)・ 山百合・笹百合・沈丁花・山牛蒡・三つ葉などの名が挙げられているようですが。

今のどの植物に当てはまるかは分からないという。

 

このうちの三椏(三叉)は、古く中国から渡来。

枝が三叉状になるところから名付く。

 

 

三椏(ミツマタ)  赤花 園芸種

 

三椏(ミツマタ) 赤花

2009.04.22

園芸種で朱色の花を付ける赤花三椏。

六甲山オルゴールミュージアム前で撮影。

六甲山頂付近は市街地より気温が低いので開花が遅い。

 

 

三椏 の つぼみ 赤花

 

三椏もつぼみ

2009.11.03

晩秋、葉が落ちる前から つぼみ を付け。。。

白銀色の つぼみ はビロード状の短毛に覆われ、厳しい寒さに耐えながら春を待つ。

 

 

三椏(ミツマタ) 黄花

 

三椏(ミツマタ)黄花

2009.04.09

黄花の三椏。京都・哲学の道で撮影。

 

 

三椏(ミツマタ)黄花

2009.04.09

黄花の三椏。京都・哲学の道で撮影。

 

 

ミツマタ(三椏) Edgeworthia chrysantha

枝が3本に分かれ花が黄金色のジンチョウゲ科の落葉低木。

和紙の原料木および花木として栽培される。

高さ1〜2m。7月ごろ新しい枝の先が急に3本に分かれて伸び、蜜に茂る。

 

葉は互生し、長楕円形ないし披針形で長さ8〜25cm、裏に伏毛がある。

秋ごろ、枝の上部葉腋から1〜2cmの柄で葉形の苞に包まれた花序のつぼみが付く。

 

花は春に葉より早く咲き、ほのかな甘い香りを放つ。

花びらがなく萼は長さ8〜15mm の黄色、筒形で外面を白色絹毛が覆う。

先が4裂して反り返り、花びらのように見える。

筒状花が30〜50個かたまって半球形の花になる。

 

枝先でうつむき加減に咲く花は、小さな蜂の巣のような形。

果実は7月ごろ乾果ができ萼筒基部に包まれる。 種子は1個。

 

中国 中・南部からヒマラヤにかけて分布。

花が美しので世界各地で庭園に植えられる。

日本での栽培は 関東以西の温暖地が適する。

 

日本に渡来したのは室町時代といわれ、その靭皮繊維は丈夫なので和紙の原料にされた。

野生品に頼るガンピ(雁皮)と違って栽培が容易で、天明(1781〜89)のころに静岡県東部でミツマタ和紙の量的な製造が始まった。

(参考図書:平凡社大百科事典ほか)

 

 

平安時代の貴族たちが使っていた和紙の原料は三椏だったのだろうか……(・_・?)

ミツマタ ミツマタの利用 ウィキペディア(Wikipedia)

 

 

三椏の樹皮から作られた和紙は良質で虫害を受けにくいので、紙幣や証券用紙、鳥の子紙などに用いる。

皮を剥いだ(はいだ)あとの木は乾燥させて漂白し、生け花用に販売されている。

 

花に寄せて・・・

三椏(ミツマタ)の名は知っていたけれど……。

花は六甲山オルゴールミュージアム前で見るまで知らなかった。

以来、六甲高山植物園見学の折には、いつも会いに行っていた。

2016年10月を最後にして、六甲山とはお別れしたのですが、今年も赤花の三椏は元気に咲くでしょう。

 

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