あぢさゐ(アジサイ) ** 万葉植物 ** 後編
2017.06.25 Sunday
あぢさゐ(アジサイ)
あぢさゐ(アジサイ)** 万葉植物 ** 前編 からの続きです。
アジサイは、日本原産の植物で、奈良時代には万葉集にわずか2首だけ詠まれている。
けれど、平安時代の古今和歌集・枕草子・源氏物語には全く登場していないようです。
平安時代の末期に和歌3首があるのですが、花としての人気がほとんどない時代が続く。。。
** 園芸種と歴史 **
鎌倉時代以降は、園芸品種としても栽培されるようになったらしいのですが。
これは、日本原産のガクアジサイが園芸化されたもので、江戸時代には一般的な庭園植物となっていた。
一方、古くに中国に渡り、そこで植栽されていたアジサイが、イギリスに導入されたのが1789年。
その後、多色の品種群がヨーロッパで改良育成されて、セイヨウアジサイ(ハイドランジア)と呼ばれ、日本に再導入された。
品種改良などとの関係はありませんが・・・
江戸時代の後期(1823年)、長崎に来たドイツの医師・博物学者シーボルトは、日本の動植物を研究して「日本植物誌」を刊行(1835年〜 )、アジサイを世界に紹介した。
シチダンカ(ヤマアジサイ系・アジサイ科)
シーボルトの「日本植物誌」に紹介された。
鎌倉時代から江戸時代を通して栽培改良されていたアジサイは、素朴なガクアジサイ・ヤマアジサイが主だったためか、これを観賞する名所も現れず。
鎌倉の紫陽花寺(明月院)などが観光の対象となったのは、第2次世界大戦(1939年〜1945年)後のことだとか。
アジサイには毒があるし、移り気・不誠実・裏切りなどの良くないイメージで、人気がでなかったのでしょうか?
けれど、昔からアジサイは、くすだま(薬玉)のような魔除けの力が宿っていると信じられていたりして、、、
花を軒先に吊るしているのを見たこともあるので、Ouna にはアジサイがずっと不人気だった理由はよく分からない。n(ー_ー?)ン?
今は、アジサイの名所も多く、時期になると訪れる人で賑わう。
これがアジサイ、と思うような珍しい花が咲いていて、その姿に魅せられる。
** アジサイに思いを寄せて **
ouna が幼少の頃、家の庭に大きな手まり咲きのアジサイがあって。
梅雨の雨に打たれて咲くアジサイに、大きなカタツムリが登っていた。
4月8日の釈迦の生誕を祝う「花祭り」の日に、アマチャの葉から作った甘茶をお寺で戴いていた。
アマチャ(甘茶) ガクアジサイ(アジサイ科)の変種
梅雨の晴れ間、住宅街を通ってチャリで買い物に・・・
塀から大きな手まり咲きのアジサイが顔を覗かせているお屋敷。
玄関先に色とりどりの鉢植えを並べているお家。
マンションのベランダにも・・・。
公園にも道ばたにも、いろいろなアジサイが誇らしげに咲いています。。。(= ̄▽ ̄=)V やったね。
アジサイは挿し木で増やすことができるので、お隣さんと交換しあったりするのも楽しいですね。
** いろいろなアジサイ **
アジサイの仲間には、さまざまなタイプがありますが、よく見る品種を記しておきます。
アジサイ・ガクアジサイ・セイヨウアジサイ(ハイドランジア)・ヤマアジサイ・エゾアジサイ・コアジサイ・タマアジサイ・ノリウツギ・カシワバアジサイ
関連記事:
アジサイ(紫陽花)の絵 ・・梅雨晴れに弾むアジサイ手毬花・・ 花の絵 ouna 作
JUGEMテーマ:植物.
コメント
☆ 藤の花さま
アジサイは家にはガクアジサイだけ。
あちこちで、見たのを撮っています。
いつも応援ありがとうございます。<m(__)m>
| ouna | 2017/06/25 11:02 AM |
アジサイの時期ですが、誠にささやかなのしかないので投稿出来ない、
←左ランキング:クリック漏れありすみません。
| 藤の花 | 2017/06/25 10:44 AM |
コメントする
あぢさゐ(アジサイ)
あぢさゐ(アジサイ)** 万葉植物 ** 前編 からの続きです。
アジサイは、日本原産の植物で、奈良時代には万葉集にわずか2首だけ詠まれている。
けれど、平安時代の古今和歌集・枕草子・源氏物語には全く登場していないようです。
平安時代の末期に和歌3首があるのですが、花としての人気がほとんどない時代が続く。。。
** 園芸種と歴史 **
鎌倉時代以降は、園芸品種としても栽培されるようになったらしいのですが。
これは、日本原産のガクアジサイが園芸化されたもので、江戸時代には一般的な庭園植物となっていた。
一方、古くに中国に渡り、そこで植栽されていたアジサイが、イギリスに導入されたのが1789年。
その後、多色の品種群がヨーロッパで改良育成されて、セイヨウアジサイ(ハイドランジア)と呼ばれ、日本に再導入された。
品種改良などとの関係はありませんが・・・
江戸時代の後期(1823年)、長崎に来たドイツの医師・博物学者シーボルトは、日本の動植物を研究して「日本植物誌」を刊行(1835年〜 )、アジサイを世界に紹介した。
シチダンカ(ヤマアジサイ系・アジサイ科)
シーボルトの「日本植物誌」に紹介された。
鎌倉時代から江戸時代を通して栽培改良されていたアジサイは、素朴なガクアジサイ・ヤマアジサイが主だったためか、これを観賞する名所も現れず。
鎌倉の紫陽花寺(明月院)などが観光の対象となったのは、第2次世界大戦(1939年〜1945年)後のことだとか。
アジサイには毒があるし、移り気・不誠実・裏切りなどの良くないイメージで、人気がでなかったのでしょうか?
けれど、昔からアジサイは、くすだま(薬玉)のような魔除けの力が宿っていると信じられていたりして、、、
花を軒先に吊るしているのを見たこともあるので、Ouna にはアジサイがずっと不人気だった理由はよく分からない。n(ー_ー?)ン?
今は、アジサイの名所も多く、時期になると訪れる人で賑わう。
これがアジサイ、と思うような珍しい花が咲いていて、その姿に魅せられる。
** アジサイに思いを寄せて **
ouna が幼少の頃、家の庭に大きな手まり咲きのアジサイがあって。
梅雨の雨に打たれて咲くアジサイに、大きなカタツムリが登っていた。
4月8日の釈迦の生誕を祝う「花祭り」の日に、アマチャの葉から作った甘茶をお寺で戴いていた。
アマチャ(甘茶) ガクアジサイ(アジサイ科)の変種
梅雨の晴れ間、住宅街を通ってチャリで買い物に・・・
塀から大きな手まり咲きのアジサイが顔を覗かせているお屋敷。
玄関先に色とりどりの鉢植えを並べているお家。
マンションのベランダにも・・・。
公園にも道ばたにも、いろいろなアジサイが誇らしげに咲いています。。。(= ̄▽ ̄=)V やったね。
アジサイは挿し木で増やすことができるので、お隣さんと交換しあったりするのも楽しいですね。
** いろいろなアジサイ **
アジサイの仲間には、さまざまなタイプがありますが、よく見る品種を記しておきます。
アジサイ・ガクアジサイ・セイヨウアジサイ(ハイドランジア)・ヤマアジサイ・エゾアジサイ・コアジサイ・タマアジサイ・ノリウツギ・カシワバアジサイ
関連記事:
アジサイ(紫陽花)の絵 ・・梅雨晴れに弾むアジサイ手毬花・・ 花の絵 ouna 作
JUGEMテーマ:植物.
アジサイは家にはガクアジサイだけ。
あちこちで、見たのを撮っています。
いつも応援ありがとうございます。<m(__)m>
←左ランキング:クリック漏れありすみません。