ああ ヨナグニサンに会えなかった! 見に行くのが遅かったのよ〜
2019.10.29 Tuesday
JUGEMテーマ:昆虫写真
10月27日(日)
伊丹市昆虫館のヨナグニサンに会いに行ってきた。
ヨナグニサンの羽化が23日ころ!? の情報を得ていたので、期待していたのですが。
昆虫館からの「ヨナグニサンが羽化しました(10/19)!」のツイートを見落としていた Ouna。
羽化が早かったのと寿命が尽きるのも少し早かったらしく。
会いに行くのが遅れたため、絶好のチャンスを逃がしてしまいました。(T△T)
羽化したヨナグニサンには会えなかったけれど、今にも飛びそうな刺繍の蛾ヨナグニサンに魅せられた。
ヨナグニサン 刺繍の蛾 蛾売りおじさんの作品
箱に納められ展示ケースの中、上手く撮れていませんガ。
蛾売りおじさんが、ひと針ひと針 刺繍して作った実物のような 蛾ヨナグニサン。
伊丹市昆虫館
プチ展示
蛾たちに魅せられて 〜鱗粉が織りなす色の世界〜
蛾売りおじさん作品展 2019年9月4日(水)〜11月4日(月祝)
蛾の標本 ヨナグニサン
刺繍の蛾ブローチのモデルとなった蛾の標本。
開張(翅を開いたときの左右間の長さ)は表示されていませんが、約20cm。
蛾売りおじさんの作品展示ケースの中、照明などが映り込んだままの画像ですが。
(-。−;)
全体的に柘榴色(ざくろいろ)で、三角錐のような形の紋の部分は鱗粉がなく透け紋になっている。
翅の縁には型染したようなデザインの模様が入っている。
前翅の先は蛇のような形と模様で、台湾では「蛇頭蛾」呼ばれているそう。
英語では Atlas moth と呼ばれ、巨人アトラスの名がつけられている。
Ouna は蛇が苦手、ヨナグニサンの前翅先端を見て、どっきり! オオーw(*゚o゚*)w
ヨナグニサン
Attacus atlas ryukyuensis
チョウ目 ヤママユガ科
前翅長:100〜140mm
分布:与那国島・西表島・石垣島
ヨナグニサンは、沖縄県与那国島・西表島・石垣島に生息している日本最大のガ。
口が退化して失われているので羽化後は一切食事ができない。
幼虫のころに蓄えた養分で生きるので成虫寿命は10日前後、滅多に見ることができない。
今回は見逃したけれど望みはまだある!?
特別展 「琉球列島 -生物多様性の宝庫-」の展示物の中に、ヨナグニサンの幼虫がいる。
食草トベラの葉の裏にいたので撮れなかったけれど……。
10月7日 ふ化。10月21日 脱皮の2齢幼虫 と表示あり。
ヨナグニサンの2齢幼虫の体長は7〜12mm。
まだ小さな幼虫のヨナグニサンですが、大きなガになる日を楽しみに待ちましょう。
追記:
おお〜「ヨナグニサン」 やっと会えたわ〜 \(*T▽T*)/ 伊丹市昆虫館で 2019.11.15
特別展「琉球列島 -生物多様性の宝庫-」
7月24日から12月23日まで開催されています。
ハマユウ 今年の6本目がひょっこり咲いた! 幾多の苦難を乗り越えて
2019.10.24 Thursday
JUGEMテーマ:植物.
庭のハマユウ(浜木綿)は、7月21日に5本目の花がハマオモトヨトウの被害にあって無残な姿に。
ハマオモトヨトウ幼虫 の 被害に泣くハマユウ ・゚・(ノД`;)・゚・ 2019.07.30
もう今年は咲かないだろう、と思っていたが。
ひょっこり6本目の蕾がでて花が咲いた、とても弱々しいけれど……。
このハマユウは 2010年3月31日に、旅行先の 四国 竜串・見残し海岸 の売店で貰ってきた種子で。
庭の狭い場所に植えられて以来、幾多の苦難をしいられていて不憫です。
害虫 ハマオモトヨトウの幼虫 の攻撃に何度もあい、もうダメかなと思っていたがよく頑張っている。
ハマユウ(浜木綿)の花 今年の6本目
10月17日
(10.17 12:41)
弱々しい花が咲いた。まだ満開ではない。
それでも芳香は少しあるので、小さな昆虫が来ている。
気温が下がってきているのと5本目の花の害虫被害でハマユウは弱っている。
(10.16 06:55)
花茎に黒色の筋がついているので、害虫がついたのかと思ったが、違うようです。
(10.16 06:52)
3輪ほど咲いている。
(10.15 06:52)
モッコク(木斛)の木の根元に植わっているので……。
花茎が伸びて大きくなると木の枝・葉につかえるため、斜めに倒れて咲く。
この状態も苦難の一つ。ストレスになるでしょう。
(10.11 15:43)
もう今年6本目の蕾は出ないだろう、と思っていたけど、気づかないうちに花茎の高さ30cmほどに。
※ 2012.08 〜 のハマユウ(浜木綿)の記録記事
うも(サトイモ) ** 万葉植物 **
2019.10.20 Sunday
うも(サトイモ)
万葉仮名 -- 宇毛
里芋(サトイモ)
(自宅近くの菜園で 2019.10.17)
蓮(ハス)
(万博記念公園・日本庭園で 2015.06.09)
蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家なるものは芋の葉にあらし
長忌寸意吉麻呂 万葉集 [巻十六 3826]
芋(うも)は里芋のことで、万葉集に1首だけ登場している。
宴席で戯れて、蓮の葉と芋の葉を比べて詠んだ歌のようです。
「蓮の葉はこのように美しいものなのですね、これに比べたら意吉麻呂の家にあるのは芋の葉みたいなものですよ」
このような直の解釈ではなくて……。
意吉麻呂が参加した宴席で美しい見事な蓮の葉を見たのでしょう。
蓮の葉に美女の姿を重ね……それと比べると我が家の妹(妻)は、芋の葉みたいなもの、と謙遜して詠んでいる!?
調べてみると様々な解釈がされているようですが難解です。
古代では蓮の葉は食べ物を盛る皿として使われたりした。
万葉集 [巻十六 3837] の歌に、宴会のご馳走を蓮の葉に盛りつけた、と記されている。
蓮は万葉集に「蓮葉・蓮」で4首詠まれている。
💚
サトイモ(里芋)
食用にするサトイモ科の多年草。
インド東部からインドシナ半島部にかけての地域が原産地。
古く稲作の渡来以前に日本でも栽培されていたとの説もある。
茎は地中にあってほとんど伸びず、肥大して塊茎(いも)になる。
葉は長さ1〜1.5の葉柄(ずいき)を直立する。
葉身は楯形・卵円・ハート形で長さ30〜50cm 幅25〜30cm。
表面が滑らかで水をはじく。
花は和蘭海芋(カラー)や水芭蕉に似た形の仏焔苞をもつ。
花期は8月ころ。まれにしか咲かない。
サトイモの収穫は 9月下旬〜11月下旬ころ。(暖地)
旧暦8月15日の中秋の名月は、「芋名月」とも呼ばれ。
秋の収穫を感謝して満月に団子とともに里芋を供える風習がある。
サトイモの品種は とても多く、日本でよく栽培されるのは、赤芽・土垂・石川早生・唐芋・八頭など。
芋のつき方などから品種は数型に分類されている。
サトイモの食べ方
塩ゆで・芋雑煮・芋汁など主食的に、また汁の実・田楽など副食惣菜用にする。
葉柄は汁の実・漬物・煮物に。
我が家では、夏に出回る葉柄(ずいき)を茹でてアク(シュウ酸など)を抜き、煮物や甘酢に漬ける。
甘酢に漬けると美しい紅色になる。
里芋を皮ごと蒸して作る衣被(きぬかずき)や煮物も好き。
サトイモの栄養
サトイモにはガラクタンと呼ぶ炭水化物とタンパク質が結合した粘性物質が含まれている。
皮をむくとこのぬめりが芋全体を覆う。
ぬめりは調味料のしみ込みを妨げる。
皮をむくとき手指がかゆくなるのは、サトイモに含まれているシュウ酸カルシュームが原因とか。
成分はほとんどがデンプン。
カルウムを多く含んでいるため、ナトリウム(塩分)を排泄するので高血圧に効果がある。
近年、コレステロールの生成を抑制する成分が含まれていることが分かったそうです。
💚
里芋の葉は、蓮の葉と形が違うが大きくて表面が滑らかで水をはじく。
子供のころ、七夕の短冊に願いごとを書くために、朝早く起きて里芋の葉に溜まった露を集めて墨をすった。
里芋の葉にも蓮の葉にある「ロータス効果」と同じような仕組みがある。
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JUGEMテーマ:植物
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「十五夜」「十三夜」の月見 ・・大覚寺「観月の夕べ」回想・・ 月の土地は・・
2019.10.14 Monday
JUGEMテーマ:季節の出来事.
秋の月はことのほか美しく見えます。
今年の「十五夜」は 9月13日(金)でした。
「十三夜」は 10月11日(金)、台風19号の影響で月は見られませんでした。
今年は「十五夜」と「十三夜」をセットで月見を、と思っていたが思いはかなわなかった。
けれど、「十五夜」は「十六夜月」、「十三夜」は「十五夜月」が美しかった。
月が見られなかったどころではありません。
報道によると、大型で強い台風19号は12日夜に静岡県の伊豆半島に上陸し、9月の台風15号に続き首都圏を直撃。
記録的な大雨によって各地で河川氾濫、停電相次ぐ大きな被害がでているようです。(10月13日)
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
「十五夜」「十三夜」の 月見
月見の風習は平安時代に中国から伝来し、宮中や貴族の間で盛んに行われるようになった。
当時の月見は、詩歌を詠み、管弦を楽しむといった風流なものだったようです。
酒宴をともなうようになったのは、室町時代に入ってからといわれている。
一方、庶民の間では江戸時代以降、農耕儀礼として月見が定着。
主食となる芋や米の収穫時期と重なる中秋の名月に供え物をし、豊穣を感謝し祝うようになった。
月見は旧暦8月15日の「十五夜(中秋の名月)」のほかに、旧暦9月13日の「十三夜」があり。
「十三夜月」は満月に次いで美しい月とされます。
「十五夜」の別名は「芋名月」、里芋がこの時期に収穫期を迎えることから、団子とともに里芋を供える。
「十三夜」は「十五夜」に対して「後の月」で。
「栗名月」「豆名月」と呼ばれ、団子とともにこの時期に収穫される栗・枝豆などを供える。
十五夜だけを愛でて十三夜を見ないのは「片月見」で縁起が良くないとの言い伝えもある。
「十三夜」の月見の風習は、日本独特のものだそうです。
最近は「十三夜」を愛でる風習は失われつつあるようです。
Ouna のブログにはずっと「満月」が出ているので、毎日愛でていますが……。
万葉集には「観月の宴」の 歌は詠まれていない・・・!?
万葉集に月見を詠んだ歌があるか調べてみました。
月を詠んだ歌は多いのですが、中秋の名月を特に詠んだものはないようです。
万葉集の時代は、まだ月見・観月の風習がなかったからでしょうか。
月を詠んだ歌3首を選んでみました。
水底の玉さへさやに見つべくも照る月夜かも夜の更けゆけば
万葉集 [巻七 1082]
思はぬにしぐれの雨は降りたれど天雲晴れて月夜さやけし
万葉集 [巻十 2227]
萩の花咲きのををりを見よとかも月夜の清き恋まさらくに
万葉集 [巻十 2228]
大覚寺「観月の夕べ」
京都・大覚寺では、古人に倣い、名月と自然を愛でる「観月の夕べ」が毎年催されます。
「観月の夕べ」は、嵯峨天皇が大沢池(庭湖)にて、中秋の名月に舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊ばれたことから始まった。
大覚寺参拝はずいぶん前のことですが、過去の記事を見ながら回想しています。
空を見上げれば煌々と輝く月、目を落とせば静かな水面に映る月。。
来年、元気だったらもう一度、「観月の夕べ」に足を運んで月を愛でたいと思う。
大覚寺・大沢池に浮かぶ月見の龍頭船
2015年9月28日のお月見
2008年9月13日のお月見
大覚寺 観月の夕べ (月の滴)
月の土地
Ouna のブログ名は月にご縁があり、過去に「かぐや姫」の名でブログ「竹取物語」を書いていた。
今は、媼になったかぐや姫ですが、「月の世界」に関心があり。
笑わないでくださいね…… 月に昇るその日のために、月に土地を確保しているのです。(〃'∇'〃)ゝエヘヘ
中秋の名月を愛でながら〜月の土地権利書を見る 2011.09.13
月の土地 権利書を手に ☆スーパームーン☆ を仰ぎ見る 2015.09.29
米航空宇宙局(NASA)が、アポロ計画で打ち上げた宇宙船「アポロ11号」の船長、ニール・アームストロングは、1969年7月30日に月面に降り立った。
アポロ計画は1972年の「17号」まで。途中で引き返した13号を除き、6回の着陸で12人が月面を歩いた。
それから47年間、だれも月面に立っていないのですが、次に立つのはだれ……?
月旅行
ZOZO 前社長の前澤友作氏は 2018年9月に、アメリカの宇宙ベンチャー「スペースX」が、2023年に予定している月周回飛行に参加すると発表。
民間人としては初の月旅行者になると話題になりましたが、その後の進展は……?
ひし(ヒシ) ** 万葉植物 **
2019.10.09 Wednesday
ひし(ヒシ)
万葉仮名 -- 菱
菱(ヒシ)
君がため浮沼の池の菱摘むと我が染めし袖濡れにけるかも
万葉集 [巻七 1249]
豊国の企救の池なる菱の末(うれ)を摘むとや妹がみ袖濡れけむ
豊 前 国の白水郎(とよくにのみちのくちのあま) 万葉集 [巻十六 3876]
豊国は現在の福岡県東部と大分県全域にあたる。
万葉集で菱は2首詠まれている。
2首とも、菱の実を摘んでいるのは女性で袖を濡らしている様子。
万葉人は菱の実を採って食していたことがうかがえるが、どのようにして食していたのでしょう。
鋭い とげ があるので魔除けとかに用いていたかも。(・・。)ん?
◆
菱 の 群生
大覚寺・大沢池の中 菊が島周囲
(2015.09.26 夕方)
大覚寺へ月見に行って、中秋の名月が映り込む大沢池で菱(ヒシ)を見た。
蓮(ハス)と共に池の北岸沿いの天神島・菊が島辺りをおおい尽くしている。
このように繁茂している菱を見たのは、子供のころ以来のことで懐かしかった。
Ouna の生家前、国道を横切ると大きな池があって水面を菱がおおっていた。
夏に水遊びしながら、若い菱の実を採って生のまま食べた。く(""0"")>なんてこと!
三角形の実に2本の鋭い とげ があり、成熟して堅くなったのはさわると指にささって痛かった。
調べてみると、菱の実は豊富な栄養成分を含んでいるようです。
塩ゆでや焼いて食べると栗の実のような味がする。
菱は有機ゲルマニュムを含む数少ない植物で、薬効効果も高いらしい。
これからは薬膳として注目していきたい、とひしひし思う。ヾ(´ε`*)ゝ
◆
菱 の 構造図
ヒシは池の水底から細い茎を伸ばし、夏に水面に葉を放射状に広げて、水面をおおうヒシ科 一年生の水草。
果実には逆歯のある とげ があり水底に固着して越冬する。
春に頂端部から芽を出し、泥中に根をおろして水面に向かう茎を伸ばす。
茎の各節には、対生して細かく枝分かれする水中根がある。
葉は互生で放射状に出る。長い葉柄がありその中部はふくらんで浮袋となる。
ひし形の葉には粗い鋸歯がある。つぎつぎと新しい葉がつくられ、枝分かれもして繁茂する。
花は7月ころから順次咲く。
若い葉の葉腋から出る柄の先に白い4弁の花がつき、水面に顔をのぞかせる。
萼4枚・おしべ4本・めしべ1本、子房は2室で基部は萼筒と合着していて、この部分が花後に発達する。
花が終わると柄がのびて水中に没する。
萼片は前後の2枚は脱落するが、左右の2枚は残って果実の とげ になる。
果実の内層は堅い木質になり、1室のみが発達して大きな1種子を持つ。
種子には胚乳がなく、1個の大きい子葉と1個の麟片状の子葉とがある。
子葉には生の状態で約20%のデンプンが貯蔵されている。
(参考図書:平凡社大百科事典 ヒシ 菱 から抜粋・画像転載)
ヒメビシやオニビシは萼片が4枚とも残り、とげ になるそう。
こちらは忍者が用いる道具のひとつ、撒菱(マキビシ)に……!?
足の裏攻撃!!ヽ(* ̄▽ ̄)┌θ~(>y<;)ツ イテテテ!!
◆
菱紋
菱餅・武田菱
割り菱・松皮菱
(菱紋:Wikipedia から拝借)
菱紋は、菱の実または葉を図案化したものともいわれる。
アップしている菱紋以外にもいろいろあります。
万葉集の時代に紋はなかったでしょうが、後の時代に歌に詠まれている植物がいくつも紋になっている。
◆
JUGEMテーマ:植物
いちし(ヒガンバナ) ** 万葉植物 **
2019.10.05 Saturday
いちし(ヒガンバナ)
万葉仮名 -- 壱師
彼岸花(ヒガンバナ)
道の辺(へ)のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我(あ)が恋妻は
万葉集 [巻十一 2480]
「道端に咲く彼岸花は真っ赤に咲きすぐ人目につく。私の恋しい妻のことをその花のように皆に知られてしまった」
歌の「いちしろく」は、いちじるしい・めだってはっきりしている、の意味。
万葉集に壱師(いちし)が詠まれているのは一首だけ。
「いちしの花」というのは、羊蹄(ギシギシ)・ 虎杖(イタドリ)・ 草苺(クサイチゴ)など、多くの説があり。
中でも彼岸花(ヒガンバナ)説が最有力だそうです。
ヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ科の多年草。
花期は9月。
彼岸花は中国大陸から帰化したものらしい。
「曼珠沙華」という別名があるが、” 天上の華 ” という梵語に由来する。
ヒガンバナは有毒植物である。そのため土に穴を掘る小動物は避けるとか。
昔は飢饉の時に備えて田の畦などに植えていた 救荒植物。
彼岸花(ヒガンバナ)
プランターの 彼岸花・・・もう限界よ・・・(((( ;゚д゚))))
彼岸花を忌み嫌う人もあるようですが、ouna は真っ赤に咲く妖しげな雰囲気に引かれて絵にした。
花を細密描写するために、プランターに植えて咲かせた。
増殖してプランターが窮屈になったので、有毒植物ではあるが食用・薬用になるという 鱗茎(球根) を掘り起こして観察。
彼岸花 の 鱗茎
茎を切り取り外皮をむいて洗った鱗茎。
鱗茎は多量のデンプンを含むが、毒性のあるアルカロイドも含む。
すりつぶした後に数回水洗いしてアルカロイドをとり除けばよい、と知ったが食べる勇気はなかった。( ̄ー ̄;
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10月27日(日)
伊丹市昆虫館のヨナグニサンに会いに行ってきた。
ヨナグニサンの羽化が23日ころ!? の情報を得ていたので、期待していたのですが。
昆虫館からの「ヨナグニサンが羽化しました(10/19)!」のツイートを見落としていた Ouna。
羽化が早かったのと寿命が尽きるのも少し早かったらしく。
会いに行くのが遅れたため、絶好のチャンスを逃がしてしまいました。(T△T)
羽化したヨナグニサンには会えなかったけれど、今にも飛びそうな刺繍の蛾ヨナグニサンに魅せられた。
ヨナグニサン 刺繍の蛾 蛾売りおじさんの作品
箱に納められ展示ケースの中、上手く撮れていませんガ。
蛾売りおじさんが、ひと針ひと針 刺繍して作った実物のような 蛾ヨナグニサン。
伊丹市昆虫館
プチ展示
蛾たちに魅せられて 〜鱗粉が織りなす色の世界〜
蛾売りおじさん作品展 2019年9月4日(水)〜11月4日(月祝)
蛾の標本 ヨナグニサン
刺繍の蛾ブローチのモデルとなった蛾の標本。
開張(翅を開いたときの左右間の長さ)は表示されていませんが、約20cm。
蛾売りおじさんの作品展示ケースの中、照明などが映り込んだままの画像ですが。
(-。−;)
全体的に柘榴色(ざくろいろ)で、三角錐のような形の紋の部分は鱗粉がなく透け紋になっている。
翅の縁には型染したようなデザインの模様が入っている。
前翅の先は蛇のような形と模様で、台湾では「蛇頭蛾」呼ばれているそう。
英語では Atlas moth と呼ばれ、巨人アトラスの名がつけられている。
Ouna は蛇が苦手、ヨナグニサンの前翅先端を見て、どっきり! オオーw(*゚o゚*)w
ヨナグニサン
Attacus atlas ryukyuensis
チョウ目 ヤママユガ科
前翅長:100〜140mm
分布:与那国島・西表島・石垣島
ヨナグニサンは、沖縄県与那国島・西表島・石垣島に生息している日本最大のガ。
口が退化して失われているので羽化後は一切食事ができない。
幼虫のころに蓄えた養分で生きるので成虫寿命は10日前後、滅多に見ることができない。
今回は見逃したけれど望みはまだある!?
特別展 「琉球列島 -生物多様性の宝庫-」の展示物の中に、ヨナグニサンの幼虫がいる。
食草トベラの葉の裏にいたので撮れなかったけれど……。
10月7日 ふ化。10月21日 脱皮の2齢幼虫 と表示あり。
ヨナグニサンの2齢幼虫の体長は7〜12mm。
まだ小さな幼虫のヨナグニサンですが、大きなガになる日を楽しみに待ちましょう。
追記:
おお〜「ヨナグニサン」 やっと会えたわ〜 \(*T▽T*)/ 伊丹市昆虫館で 2019.11.15
特別展「琉球列島 -生物多様性の宝庫-」
7月24日から12月23日まで開催されています。
ハマユウ 今年の6本目がひょっこり咲いた! 幾多の苦難を乗り越えて
2019.10.24 Thursday
JUGEMテーマ:植物.
庭のハマユウ(浜木綿)は、7月21日に5本目の花がハマオモトヨトウの被害にあって無残な姿に。
ハマオモトヨトウ幼虫 の 被害に泣くハマユウ ・゚・(ノД`;)・゚・ 2019.07.30
もう今年は咲かないだろう、と思っていたが。
ひょっこり6本目の蕾がでて花が咲いた、とても弱々しいけれど……。
このハマユウは 2010年3月31日に、旅行先の 四国 竜串・見残し海岸 の売店で貰ってきた種子で。
庭の狭い場所に植えられて以来、幾多の苦難をしいられていて不憫です。
害虫 ハマオモトヨトウの幼虫 の攻撃に何度もあい、もうダメかなと思っていたがよく頑張っている。
ハマユウ(浜木綿)の花 今年の6本目
10月17日
(10.17 12:41)
弱々しい花が咲いた。まだ満開ではない。
それでも芳香は少しあるので、小さな昆虫が来ている。
気温が下がってきているのと5本目の花の害虫被害でハマユウは弱っている。
(10.16 06:55)
花茎に黒色の筋がついているので、害虫がついたのかと思ったが、違うようです。
(10.16 06:52)
3輪ほど咲いている。
(10.15 06:52)
モッコク(木斛)の木の根元に植わっているので……。
花茎が伸びて大きくなると木の枝・葉につかえるため、斜めに倒れて咲く。
この状態も苦難の一つ。ストレスになるでしょう。
(10.11 15:43)
もう今年6本目の蕾は出ないだろう、と思っていたけど、気づかないうちに花茎の高さ30cmほどに。
※ 2012.08 〜 のハマユウ(浜木綿)の記録記事
うも(サトイモ) ** 万葉植物 **
2019.10.20 Sunday
うも(サトイモ)
万葉仮名 -- 宇毛
里芋(サトイモ)
(自宅近くの菜園で 2019.10.17)
蓮(ハス)
(万博記念公園・日本庭園で 2015.06.09)
蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家なるものは芋の葉にあらし
長忌寸意吉麻呂 万葉集 [巻十六 3826]
芋(うも)は里芋のことで、万葉集に1首だけ登場している。
宴席で戯れて、蓮の葉と芋の葉を比べて詠んだ歌のようです。
「蓮の葉はこのように美しいものなのですね、これに比べたら意吉麻呂の家にあるのは芋の葉みたいなものですよ」
このような直の解釈ではなくて……。
意吉麻呂が参加した宴席で美しい見事な蓮の葉を見たのでしょう。
蓮の葉に美女の姿を重ね……それと比べると我が家の妹(妻)は、芋の葉みたいなもの、と謙遜して詠んでいる!?
調べてみると様々な解釈がされているようですが難解です。
古代では蓮の葉は食べ物を盛る皿として使われたりした。
万葉集 [巻十六 3837] の歌に、宴会のご馳走を蓮の葉に盛りつけた、と記されている。
蓮は万葉集に「蓮葉・蓮」で4首詠まれている。
💚
サトイモ(里芋)
食用にするサトイモ科の多年草。
インド東部からインドシナ半島部にかけての地域が原産地。
古く稲作の渡来以前に日本でも栽培されていたとの説もある。
茎は地中にあってほとんど伸びず、肥大して塊茎(いも)になる。
葉は長さ1〜1.5の葉柄(ずいき)を直立する。
葉身は楯形・卵円・ハート形で長さ30〜50cm 幅25〜30cm。
表面が滑らかで水をはじく。
花は和蘭海芋(カラー)や水芭蕉に似た形の仏焔苞をもつ。
花期は8月ころ。まれにしか咲かない。
サトイモの収穫は 9月下旬〜11月下旬ころ。(暖地)
旧暦8月15日の中秋の名月は、「芋名月」とも呼ばれ。
秋の収穫を感謝して満月に団子とともに里芋を供える風習がある。
サトイモの品種は とても多く、日本でよく栽培されるのは、赤芽・土垂・石川早生・唐芋・八頭など。
芋のつき方などから品種は数型に分類されている。
サトイモの食べ方
塩ゆで・芋雑煮・芋汁など主食的に、また汁の実・田楽など副食惣菜用にする。
葉柄は汁の実・漬物・煮物に。
我が家では、夏に出回る葉柄(ずいき)を茹でてアク(シュウ酸など)を抜き、煮物や甘酢に漬ける。
甘酢に漬けると美しい紅色になる。
里芋を皮ごと蒸して作る衣被(きぬかずき)や煮物も好き。
サトイモの栄養
サトイモにはガラクタンと呼ぶ炭水化物とタンパク質が結合した粘性物質が含まれている。
皮をむくとこのぬめりが芋全体を覆う。
ぬめりは調味料のしみ込みを妨げる。
皮をむくとき手指がかゆくなるのは、サトイモに含まれているシュウ酸カルシュームが原因とか。
成分はほとんどがデンプン。
カルウムを多く含んでいるため、ナトリウム(塩分)を排泄するので高血圧に効果がある。
近年、コレステロールの生成を抑制する成分が含まれていることが分かったそうです。
💚
里芋の葉は、蓮の葉と形が違うが大きくて表面が滑らかで水をはじく。
子供のころ、七夕の短冊に願いごとを書くために、朝早く起きて里芋の葉に溜まった露を集めて墨をすった。
里芋の葉にも蓮の葉にある「ロータス効果」と同じような仕組みがある。
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「十五夜」「十三夜」の月見 ・・大覚寺「観月の夕べ」回想・・ 月の土地は・・
2019.10.14 Monday
JUGEMテーマ:季節の出来事.
秋の月はことのほか美しく見えます。
今年の「十五夜」は 9月13日(金)でした。
「十三夜」は 10月11日(金)、台風19号の影響で月は見られませんでした。
今年は「十五夜」と「十三夜」をセットで月見を、と思っていたが思いはかなわなかった。
けれど、「十五夜」は「十六夜月」、「十三夜」は「十五夜月」が美しかった。
月が見られなかったどころではありません。
報道によると、大型で強い台風19号は12日夜に静岡県の伊豆半島に上陸し、9月の台風15号に続き首都圏を直撃。
記録的な大雨によって各地で河川氾濫、停電相次ぐ大きな被害がでているようです。(10月13日)
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
「十五夜」「十三夜」の 月見
月見の風習は平安時代に中国から伝来し、宮中や貴族の間で盛んに行われるようになった。
当時の月見は、詩歌を詠み、管弦を楽しむといった風流なものだったようです。
酒宴をともなうようになったのは、室町時代に入ってからといわれている。
一方、庶民の間では江戸時代以降、農耕儀礼として月見が定着。
主食となる芋や米の収穫時期と重なる中秋の名月に供え物をし、豊穣を感謝し祝うようになった。
月見は旧暦8月15日の「十五夜(中秋の名月)」のほかに、旧暦9月13日の「十三夜」があり。
「十三夜月」は満月に次いで美しい月とされます。
「十五夜」の別名は「芋名月」、里芋がこの時期に収穫期を迎えることから、団子とともに里芋を供える。
「十三夜」は「十五夜」に対して「後の月」で。
「栗名月」「豆名月」と呼ばれ、団子とともにこの時期に収穫される栗・枝豆などを供える。
十五夜だけを愛でて十三夜を見ないのは「片月見」で縁起が良くないとの言い伝えもある。
「十三夜」の月見の風習は、日本独特のものだそうです。
最近は「十三夜」を愛でる風習は失われつつあるようです。
Ouna のブログにはずっと「満月」が出ているので、毎日愛でていますが……。
万葉集には「観月の宴」の 歌は詠まれていない・・・!?
万葉集に月見を詠んだ歌があるか調べてみました。
月を詠んだ歌は多いのですが、中秋の名月を特に詠んだものはないようです。
万葉集の時代は、まだ月見・観月の風習がなかったからでしょうか。
月を詠んだ歌3首を選んでみました。
水底の玉さへさやに見つべくも照る月夜かも夜の更けゆけば
万葉集 [巻七 1082]
思はぬにしぐれの雨は降りたれど天雲晴れて月夜さやけし
万葉集 [巻十 2227]
萩の花咲きのををりを見よとかも月夜の清き恋まさらくに
万葉集 [巻十 2228]
大覚寺「観月の夕べ」
京都・大覚寺では、古人に倣い、名月と自然を愛でる「観月の夕べ」が毎年催されます。
「観月の夕べ」は、嵯峨天皇が大沢池(庭湖)にて、中秋の名月に舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊ばれたことから始まった。
大覚寺参拝はずいぶん前のことですが、過去の記事を見ながら回想しています。
空を見上げれば煌々と輝く月、目を落とせば静かな水面に映る月。。
来年、元気だったらもう一度、「観月の夕べ」に足を運んで月を愛でたいと思う。
大覚寺・大沢池に浮かぶ月見の龍頭船
2015年9月28日のお月見
2008年9月13日のお月見
大覚寺 観月の夕べ (月の滴)
月の土地
Ouna のブログ名は月にご縁があり、過去に「かぐや姫」の名でブログ「竹取物語」を書いていた。
今は、媼になったかぐや姫ですが、「月の世界」に関心があり。
笑わないでくださいね…… 月に昇るその日のために、月に土地を確保しているのです。(〃'∇'〃)ゝエヘヘ
中秋の名月を愛でながら〜月の土地権利書を見る 2011.09.13
月の土地 権利書を手に ☆スーパームーン☆ を仰ぎ見る 2015.09.29
米航空宇宙局(NASA)が、アポロ計画で打ち上げた宇宙船「アポロ11号」の船長、ニール・アームストロングは、1969年7月30日に月面に降り立った。
アポロ計画は1972年の「17号」まで。途中で引き返した13号を除き、6回の着陸で12人が月面を歩いた。
それから47年間、だれも月面に立っていないのですが、次に立つのはだれ……?
月旅行
ZOZO 前社長の前澤友作氏は 2018年9月に、アメリカの宇宙ベンチャー「スペースX」が、2023年に予定している月周回飛行に参加すると発表。
民間人としては初の月旅行者になると話題になりましたが、その後の進展は……?
ひし(ヒシ) ** 万葉植物 **
2019.10.09 Wednesday
ひし(ヒシ)
万葉仮名 -- 菱
菱(ヒシ)
君がため浮沼の池の菱摘むと我が染めし袖濡れにけるかも
万葉集 [巻七 1249]
豊国の企救の池なる菱の末(うれ)を摘むとや妹がみ袖濡れけむ
豊 前 国の白水郎(とよくにのみちのくちのあま) 万葉集 [巻十六 3876]
豊国は現在の福岡県東部と大分県全域にあたる。
万葉集で菱は2首詠まれている。
2首とも、菱の実を摘んでいるのは女性で袖を濡らしている様子。
万葉人は菱の実を採って食していたことがうかがえるが、どのようにして食していたのでしょう。
鋭い とげ があるので魔除けとかに用いていたかも。(・・。)ん?
◆
菱 の 群生
大覚寺・大沢池の中 菊が島周囲
(2015.09.26 夕方)
大覚寺へ月見に行って、中秋の名月が映り込む大沢池で菱(ヒシ)を見た。
蓮(ハス)と共に池の北岸沿いの天神島・菊が島辺りをおおい尽くしている。
このように繁茂している菱を見たのは、子供のころ以来のことで懐かしかった。
Ouna の生家前、国道を横切ると大きな池があって水面を菱がおおっていた。
夏に水遊びしながら、若い菱の実を採って生のまま食べた。く(""0"")>なんてこと!
三角形の実に2本の鋭い とげ があり、成熟して堅くなったのはさわると指にささって痛かった。
調べてみると、菱の実は豊富な栄養成分を含んでいるようです。
塩ゆでや焼いて食べると栗の実のような味がする。
菱は有機ゲルマニュムを含む数少ない植物で、薬効効果も高いらしい。
これからは薬膳として注目していきたい、とひしひし思う。ヾ(´ε`*)ゝ
◆
菱 の 構造図
ヒシは池の水底から細い茎を伸ばし、夏に水面に葉を放射状に広げて、水面をおおうヒシ科 一年生の水草。
果実には逆歯のある とげ があり水底に固着して越冬する。
春に頂端部から芽を出し、泥中に根をおろして水面に向かう茎を伸ばす。
茎の各節には、対生して細かく枝分かれする水中根がある。
葉は互生で放射状に出る。長い葉柄がありその中部はふくらんで浮袋となる。
ひし形の葉には粗い鋸歯がある。つぎつぎと新しい葉がつくられ、枝分かれもして繁茂する。
花は7月ころから順次咲く。
若い葉の葉腋から出る柄の先に白い4弁の花がつき、水面に顔をのぞかせる。
萼4枚・おしべ4本・めしべ1本、子房は2室で基部は萼筒と合着していて、この部分が花後に発達する。
花が終わると柄がのびて水中に没する。
萼片は前後の2枚は脱落するが、左右の2枚は残って果実の とげ になる。
果実の内層は堅い木質になり、1室のみが発達して大きな1種子を持つ。
種子には胚乳がなく、1個の大きい子葉と1個の麟片状の子葉とがある。
子葉には生の状態で約20%のデンプンが貯蔵されている。
(参考図書:平凡社大百科事典 ヒシ 菱 から抜粋・画像転載)
ヒメビシやオニビシは萼片が4枚とも残り、とげ になるそう。
こちらは忍者が用いる道具のひとつ、撒菱(マキビシ)に……!?
足の裏攻撃!!ヽ(* ̄▽ ̄)┌θ~(>y<;)ツ イテテテ!!
◆
菱紋
菱餅・武田菱
割り菱・松皮菱
(菱紋:Wikipedia から拝借)
菱紋は、菱の実または葉を図案化したものともいわれる。
アップしている菱紋以外にもいろいろあります。
万葉集の時代に紋はなかったでしょうが、後の時代に歌に詠まれている植物がいくつも紋になっている。
◆
JUGEMテーマ:植物
いちし(ヒガンバナ) ** 万葉植物 **
2019.10.05 Saturday
いちし(ヒガンバナ)
万葉仮名 -- 壱師
彼岸花(ヒガンバナ)
道の辺(へ)のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我(あ)が恋妻は
万葉集 [巻十一 2480]
「道端に咲く彼岸花は真っ赤に咲きすぐ人目につく。私の恋しい妻のことをその花のように皆に知られてしまった」
歌の「いちしろく」は、いちじるしい・めだってはっきりしている、の意味。
万葉集に壱師(いちし)が詠まれているのは一首だけ。
「いちしの花」というのは、羊蹄(ギシギシ)・ 虎杖(イタドリ)・ 草苺(クサイチゴ)など、多くの説があり。
中でも彼岸花(ヒガンバナ)説が最有力だそうです。
ヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ科の多年草。
花期は9月。
彼岸花は中国大陸から帰化したものらしい。
「曼珠沙華」という別名があるが、” 天上の華 ” という梵語に由来する。
ヒガンバナは有毒植物である。そのため土に穴を掘る小動物は避けるとか。
昔は飢饉の時に備えて田の畦などに植えていた 救荒植物。
彼岸花(ヒガンバナ)
プランターの 彼岸花・・・もう限界よ・・・(((( ;゚д゚))))
彼岸花を忌み嫌う人もあるようですが、ouna は真っ赤に咲く妖しげな雰囲気に引かれて絵にした。
花を細密描写するために、プランターに植えて咲かせた。
増殖してプランターが窮屈になったので、有毒植物ではあるが食用・薬用になるという 鱗茎(球根) を掘り起こして観察。
彼岸花 の 鱗茎
茎を切り取り外皮をむいて洗った鱗茎。
鱗茎は多量のデンプンを含むが、毒性のあるアルカロイドも含む。
すりつぶした後に数回水洗いしてアルカロイドをとり除けばよい、と知ったが食べる勇気はなかった。( ̄ー ̄;
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庭のハマユウ(浜木綿)は、7月21日に5本目の花がハマオモトヨトウの被害にあって無残な姿に。
ハマオモトヨトウ幼虫 の 被害に泣くハマユウ ・゚・(ノД`;)・゚・ 2019.07.30
もう今年は咲かないだろう、と思っていたが。
ひょっこり6本目の蕾がでて花が咲いた、とても弱々しいけれど……。
このハマユウは 2010年3月31日に、旅行先の 四国 竜串・見残し海岸 の売店で貰ってきた種子で。
庭の狭い場所に植えられて以来、幾多の苦難をしいられていて不憫です。
害虫 ハマオモトヨトウの幼虫 の攻撃に何度もあい、もうダメかなと思っていたがよく頑張っている。
ハマユウ(浜木綿)の花 今年の6本目
10月17日
(10.17 12:41)
弱々しい花が咲いた。まだ満開ではない。
それでも芳香は少しあるので、小さな昆虫が来ている。
気温が下がってきているのと5本目の花の害虫被害でハマユウは弱っている。
(10.16 06:55)
花茎に黒色の筋がついているので、害虫がついたのかと思ったが、違うようです。
(10.16 06:52)
3輪ほど咲いている。
(10.15 06:52)
モッコク(木斛)の木の根元に植わっているので……。
花茎が伸びて大きくなると木の枝・葉につかえるため、斜めに倒れて咲く。
この状態も苦難の一つ。ストレスになるでしょう。
(10.11 15:43)
もう今年6本目の蕾は出ないだろう、と思っていたけど、気づかないうちに花茎の高さ30cmほどに。
※ 2012.08 〜 のハマユウ(浜木綿)の記録記事
うも(サトイモ) ** 万葉植物 **
2019.10.20 Sunday
うも(サトイモ)
万葉仮名 -- 宇毛
里芋(サトイモ)
(自宅近くの菜園で 2019.10.17)
蓮(ハス)
(万博記念公園・日本庭園で 2015.06.09)
蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家なるものは芋の葉にあらし
長忌寸意吉麻呂 万葉集 [巻十六 3826]
芋(うも)は里芋のことで、万葉集に1首だけ登場している。
宴席で戯れて、蓮の葉と芋の葉を比べて詠んだ歌のようです。
「蓮の葉はこのように美しいものなのですね、これに比べたら意吉麻呂の家にあるのは芋の葉みたいなものですよ」
このような直の解釈ではなくて……。
意吉麻呂が参加した宴席で美しい見事な蓮の葉を見たのでしょう。
蓮の葉に美女の姿を重ね……それと比べると我が家の妹(妻)は、芋の葉みたいなもの、と謙遜して詠んでいる!?
調べてみると様々な解釈がされているようですが難解です。
古代では蓮の葉は食べ物を盛る皿として使われたりした。
万葉集 [巻十六 3837] の歌に、宴会のご馳走を蓮の葉に盛りつけた、と記されている。
蓮は万葉集に「蓮葉・蓮」で4首詠まれている。
💚
サトイモ(里芋)
食用にするサトイモ科の多年草。
インド東部からインドシナ半島部にかけての地域が原産地。
古く稲作の渡来以前に日本でも栽培されていたとの説もある。
茎は地中にあってほとんど伸びず、肥大して塊茎(いも)になる。
葉は長さ1〜1.5の葉柄(ずいき)を直立する。
葉身は楯形・卵円・ハート形で長さ30〜50cm 幅25〜30cm。
表面が滑らかで水をはじく。
花は和蘭海芋(カラー)や水芭蕉に似た形の仏焔苞をもつ。
花期は8月ころ。まれにしか咲かない。
サトイモの収穫は 9月下旬〜11月下旬ころ。(暖地)
旧暦8月15日の中秋の名月は、「芋名月」とも呼ばれ。
秋の収穫を感謝して満月に団子とともに里芋を供える風習がある。
サトイモの品種は とても多く、日本でよく栽培されるのは、赤芽・土垂・石川早生・唐芋・八頭など。
芋のつき方などから品種は数型に分類されている。
サトイモの食べ方
塩ゆで・芋雑煮・芋汁など主食的に、また汁の実・田楽など副食惣菜用にする。
葉柄は汁の実・漬物・煮物に。
我が家では、夏に出回る葉柄(ずいき)を茹でてアク(シュウ酸など)を抜き、煮物や甘酢に漬ける。
甘酢に漬けると美しい紅色になる。
里芋を皮ごと蒸して作る衣被(きぬかずき)や煮物も好き。
サトイモの栄養
サトイモにはガラクタンと呼ぶ炭水化物とタンパク質が結合した粘性物質が含まれている。
皮をむくとこのぬめりが芋全体を覆う。
ぬめりは調味料のしみ込みを妨げる。
皮をむくとき手指がかゆくなるのは、サトイモに含まれているシュウ酸カルシュームが原因とか。
成分はほとんどがデンプン。
カルウムを多く含んでいるため、ナトリウム(塩分)を排泄するので高血圧に効果がある。
近年、コレステロールの生成を抑制する成分が含まれていることが分かったそうです。
💚
里芋の葉は、蓮の葉と形が違うが大きくて表面が滑らかで水をはじく。
子供のころ、七夕の短冊に願いごとを書くために、朝早く起きて里芋の葉に溜まった露を集めて墨をすった。
里芋の葉にも蓮の葉にある「ロータス効果」と同じような仕組みがある。
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「十五夜」「十三夜」の月見 ・・大覚寺「観月の夕べ」回想・・ 月の土地は・・
2019.10.14 Monday
JUGEMテーマ:季節の出来事.
秋の月はことのほか美しく見えます。
今年の「十五夜」は 9月13日(金)でした。
「十三夜」は 10月11日(金)、台風19号の影響で月は見られませんでした。
今年は「十五夜」と「十三夜」をセットで月見を、と思っていたが思いはかなわなかった。
けれど、「十五夜」は「十六夜月」、「十三夜」は「十五夜月」が美しかった。
月が見られなかったどころではありません。
報道によると、大型で強い台風19号は12日夜に静岡県の伊豆半島に上陸し、9月の台風15号に続き首都圏を直撃。
記録的な大雨によって各地で河川氾濫、停電相次ぐ大きな被害がでているようです。(10月13日)
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
「十五夜」「十三夜」の 月見
月見の風習は平安時代に中国から伝来し、宮中や貴族の間で盛んに行われるようになった。
当時の月見は、詩歌を詠み、管弦を楽しむといった風流なものだったようです。
酒宴をともなうようになったのは、室町時代に入ってからといわれている。
一方、庶民の間では江戸時代以降、農耕儀礼として月見が定着。
主食となる芋や米の収穫時期と重なる中秋の名月に供え物をし、豊穣を感謝し祝うようになった。
月見は旧暦8月15日の「十五夜(中秋の名月)」のほかに、旧暦9月13日の「十三夜」があり。
「十三夜月」は満月に次いで美しい月とされます。
「十五夜」の別名は「芋名月」、里芋がこの時期に収穫期を迎えることから、団子とともに里芋を供える。
「十三夜」は「十五夜」に対して「後の月」で。
「栗名月」「豆名月」と呼ばれ、団子とともにこの時期に収穫される栗・枝豆などを供える。
十五夜だけを愛でて十三夜を見ないのは「片月見」で縁起が良くないとの言い伝えもある。
「十三夜」の月見の風習は、日本独特のものだそうです。
最近は「十三夜」を愛でる風習は失われつつあるようです。
Ouna のブログにはずっと「満月」が出ているので、毎日愛でていますが……。
万葉集には「観月の宴」の 歌は詠まれていない・・・!?
万葉集に月見を詠んだ歌があるか調べてみました。
月を詠んだ歌は多いのですが、中秋の名月を特に詠んだものはないようです。
万葉集の時代は、まだ月見・観月の風習がなかったからでしょうか。
月を詠んだ歌3首を選んでみました。
水底の玉さへさやに見つべくも照る月夜かも夜の更けゆけば
万葉集 [巻七 1082]
思はぬにしぐれの雨は降りたれど天雲晴れて月夜さやけし
万葉集 [巻十 2227]
萩の花咲きのををりを見よとかも月夜の清き恋まさらくに
万葉集 [巻十 2228]
大覚寺「観月の夕べ」
京都・大覚寺では、古人に倣い、名月と自然を愛でる「観月の夕べ」が毎年催されます。
「観月の夕べ」は、嵯峨天皇が大沢池(庭湖)にて、中秋の名月に舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊ばれたことから始まった。
大覚寺参拝はずいぶん前のことですが、過去の記事を見ながら回想しています。
空を見上げれば煌々と輝く月、目を落とせば静かな水面に映る月。。
来年、元気だったらもう一度、「観月の夕べ」に足を運んで月を愛でたいと思う。
大覚寺・大沢池に浮かぶ月見の龍頭船
2015年9月28日のお月見
2008年9月13日のお月見
大覚寺 観月の夕べ (月の滴)
月の土地
Ouna のブログ名は月にご縁があり、過去に「かぐや姫」の名でブログ「竹取物語」を書いていた。
今は、媼になったかぐや姫ですが、「月の世界」に関心があり。
笑わないでくださいね…… 月に昇るその日のために、月に土地を確保しているのです。(〃'∇'〃)ゝエヘヘ
中秋の名月を愛でながら〜月の土地権利書を見る 2011.09.13
月の土地 権利書を手に ☆スーパームーン☆ を仰ぎ見る 2015.09.29
米航空宇宙局(NASA)が、アポロ計画で打ち上げた宇宙船「アポロ11号」の船長、ニール・アームストロングは、1969年7月30日に月面に降り立った。
アポロ計画は1972年の「17号」まで。途中で引き返した13号を除き、6回の着陸で12人が月面を歩いた。
それから47年間、だれも月面に立っていないのですが、次に立つのはだれ……?
月旅行
ZOZO 前社長の前澤友作氏は 2018年9月に、アメリカの宇宙ベンチャー「スペースX」が、2023年に予定している月周回飛行に参加すると発表。
民間人としては初の月旅行者になると話題になりましたが、その後の進展は……?
ひし(ヒシ) ** 万葉植物 **
2019.10.09 Wednesday
ひし(ヒシ)
万葉仮名 -- 菱
菱(ヒシ)
君がため浮沼の池の菱摘むと我が染めし袖濡れにけるかも
万葉集 [巻七 1249]
豊国の企救の池なる菱の末(うれ)を摘むとや妹がみ袖濡れけむ
豊 前 国の白水郎(とよくにのみちのくちのあま) 万葉集 [巻十六 3876]
豊国は現在の福岡県東部と大分県全域にあたる。
万葉集で菱は2首詠まれている。
2首とも、菱の実を摘んでいるのは女性で袖を濡らしている様子。
万葉人は菱の実を採って食していたことがうかがえるが、どのようにして食していたのでしょう。
鋭い とげ があるので魔除けとかに用いていたかも。(・・。)ん?
◆
菱 の 群生
大覚寺・大沢池の中 菊が島周囲
(2015.09.26 夕方)
大覚寺へ月見に行って、中秋の名月が映り込む大沢池で菱(ヒシ)を見た。
蓮(ハス)と共に池の北岸沿いの天神島・菊が島辺りをおおい尽くしている。
このように繁茂している菱を見たのは、子供のころ以来のことで懐かしかった。
Ouna の生家前、国道を横切ると大きな池があって水面を菱がおおっていた。
夏に水遊びしながら、若い菱の実を採って生のまま食べた。く(""0"")>なんてこと!
三角形の実に2本の鋭い とげ があり、成熟して堅くなったのはさわると指にささって痛かった。
調べてみると、菱の実は豊富な栄養成分を含んでいるようです。
塩ゆでや焼いて食べると栗の実のような味がする。
菱は有機ゲルマニュムを含む数少ない植物で、薬効効果も高いらしい。
これからは薬膳として注目していきたい、とひしひし思う。ヾ(´ε`*)ゝ
◆
菱 の 構造図
ヒシは池の水底から細い茎を伸ばし、夏に水面に葉を放射状に広げて、水面をおおうヒシ科 一年生の水草。
果実には逆歯のある とげ があり水底に固着して越冬する。
春に頂端部から芽を出し、泥中に根をおろして水面に向かう茎を伸ばす。
茎の各節には、対生して細かく枝分かれする水中根がある。
葉は互生で放射状に出る。長い葉柄がありその中部はふくらんで浮袋となる。
ひし形の葉には粗い鋸歯がある。つぎつぎと新しい葉がつくられ、枝分かれもして繁茂する。
花は7月ころから順次咲く。
若い葉の葉腋から出る柄の先に白い4弁の花がつき、水面に顔をのぞかせる。
萼4枚・おしべ4本・めしべ1本、子房は2室で基部は萼筒と合着していて、この部分が花後に発達する。
花が終わると柄がのびて水中に没する。
萼片は前後の2枚は脱落するが、左右の2枚は残って果実の とげ になる。
果実の内層は堅い木質になり、1室のみが発達して大きな1種子を持つ。
種子には胚乳がなく、1個の大きい子葉と1個の麟片状の子葉とがある。
子葉には生の状態で約20%のデンプンが貯蔵されている。
(参考図書:平凡社大百科事典 ヒシ 菱 から抜粋・画像転載)
ヒメビシやオニビシは萼片が4枚とも残り、とげ になるそう。
こちらは忍者が用いる道具のひとつ、撒菱(マキビシ)に……!?
足の裏攻撃!!ヽ(* ̄▽ ̄)┌θ~(>y<;)ツ イテテテ!!
◆
菱紋
菱餅・武田菱
割り菱・松皮菱
(菱紋:Wikipedia から拝借)
菱紋は、菱の実または葉を図案化したものともいわれる。
アップしている菱紋以外にもいろいろあります。
万葉集の時代に紋はなかったでしょうが、後の時代に歌に詠まれている植物がいくつも紋になっている。
◆
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いちし(ヒガンバナ) ** 万葉植物 **
2019.10.05 Saturday
いちし(ヒガンバナ)
万葉仮名 -- 壱師
彼岸花(ヒガンバナ)
道の辺(へ)のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我(あ)が恋妻は
万葉集 [巻十一 2480]
「道端に咲く彼岸花は真っ赤に咲きすぐ人目につく。私の恋しい妻のことをその花のように皆に知られてしまった」
歌の「いちしろく」は、いちじるしい・めだってはっきりしている、の意味。
万葉集に壱師(いちし)が詠まれているのは一首だけ。
「いちしの花」というのは、羊蹄(ギシギシ)・ 虎杖(イタドリ)・ 草苺(クサイチゴ)など、多くの説があり。
中でも彼岸花(ヒガンバナ)説が最有力だそうです。
ヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ科の多年草。
花期は9月。
彼岸花は中国大陸から帰化したものらしい。
「曼珠沙華」という別名があるが、” 天上の華 ” という梵語に由来する。
ヒガンバナは有毒植物である。そのため土に穴を掘る小動物は避けるとか。
昔は飢饉の時に備えて田の畦などに植えていた 救荒植物。
彼岸花(ヒガンバナ)
プランターの 彼岸花・・・もう限界よ・・・(((( ;゚д゚))))
彼岸花を忌み嫌う人もあるようですが、ouna は真っ赤に咲く妖しげな雰囲気に引かれて絵にした。
花を細密描写するために、プランターに植えて咲かせた。
増殖してプランターが窮屈になったので、有毒植物ではあるが食用・薬用になるという 鱗茎(球根) を掘り起こして観察。
彼岸花 の 鱗茎
茎を切り取り外皮をむいて洗った鱗茎。
鱗茎は多量のデンプンを含むが、毒性のあるアルカロイドも含む。
すりつぶした後に数回水洗いしてアルカロイドをとり除けばよい、と知ったが食べる勇気はなかった。( ̄ー ̄;
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うも(サトイモ)
万葉仮名 -- 宇毛
里芋(サトイモ)
(自宅近くの菜園で 2019.10.17)
蓮(ハス)
(万博記念公園・日本庭園で 2015.06.09)
蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家なるものは芋の葉にあらし
長忌寸意吉麻呂 万葉集 [巻十六 3826]
芋(うも)は里芋のことで、万葉集に1首だけ登場している。
宴席で戯れて、蓮の葉と芋の葉を比べて詠んだ歌のようです。
「蓮の葉はこのように美しいものなのですね、これに比べたら意吉麻呂の家にあるのは芋の葉みたいなものですよ」
このような直の解釈ではなくて……。
意吉麻呂が参加した宴席で美しい見事な蓮の葉を見たのでしょう。
蓮の葉に美女の姿を重ね……それと比べると我が家の妹(妻)は、芋の葉みたいなもの、と謙遜して詠んでいる!?
調べてみると様々な解釈がされているようですが難解です。
古代では蓮の葉は食べ物を盛る皿として使われたりした。
万葉集 [巻十六 3837] の歌に、宴会のご馳走を蓮の葉に盛りつけた、と記されている。
蓮は万葉集に「蓮葉・蓮」で4首詠まれている。
💚
サトイモ(里芋)
食用にするサトイモ科の多年草。
インド東部からインドシナ半島部にかけての地域が原産地。
古く稲作の渡来以前に日本でも栽培されていたとの説もある。
茎は地中にあってほとんど伸びず、肥大して塊茎(いも)になる。
葉は長さ1〜1.5の葉柄(ずいき)を直立する。
葉身は楯形・卵円・ハート形で長さ30〜50cm 幅25〜30cm。
表面が滑らかで水をはじく。
花は和蘭海芋(カラー)や水芭蕉に似た形の仏焔苞をもつ。
花期は8月ころ。まれにしか咲かない。
サトイモの収穫は 9月下旬〜11月下旬ころ。(暖地)
旧暦8月15日の中秋の名月は、「芋名月」とも呼ばれ。
秋の収穫を感謝して満月に団子とともに里芋を供える風習がある。
サトイモの品種は とても多く、日本でよく栽培されるのは、赤芽・土垂・石川早生・唐芋・八頭など。
芋のつき方などから品種は数型に分類されている。
サトイモの食べ方
塩ゆで・芋雑煮・芋汁など主食的に、また汁の実・田楽など副食惣菜用にする。
葉柄は汁の実・漬物・煮物に。
我が家では、夏に出回る葉柄(ずいき)を茹でてアク(シュウ酸など)を抜き、煮物や甘酢に漬ける。
甘酢に漬けると美しい紅色になる。
里芋を皮ごと蒸して作る衣被(きぬかずき)や煮物も好き。
サトイモの栄養
サトイモにはガラクタンと呼ぶ炭水化物とタンパク質が結合した粘性物質が含まれている。
皮をむくとこのぬめりが芋全体を覆う。
ぬめりは調味料のしみ込みを妨げる。
皮をむくとき手指がかゆくなるのは、サトイモに含まれているシュウ酸カルシュームが原因とか。
成分はほとんどがデンプン。
カルウムを多く含んでいるため、ナトリウム(塩分)を排泄するので高血圧に効果がある。
近年、コレステロールの生成を抑制する成分が含まれていることが分かったそうです。
💚
里芋の葉は、蓮の葉と形が違うが大きくて表面が滑らかで水をはじく。
子供のころ、七夕の短冊に願いごとを書くために、朝早く起きて里芋の葉に溜まった露を集めて墨をすった。
里芋の葉にも蓮の葉にある「ロータス効果」と同じような仕組みがある。
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「十五夜」「十三夜」の月見 ・・大覚寺「観月の夕べ」回想・・ 月の土地は・・
2019.10.14 Monday
JUGEMテーマ:季節の出来事.
秋の月はことのほか美しく見えます。
今年の「十五夜」は 9月13日(金)でした。
「十三夜」は 10月11日(金)、台風19号の影響で月は見られませんでした。
今年は「十五夜」と「十三夜」をセットで月見を、と思っていたが思いはかなわなかった。
けれど、「十五夜」は「十六夜月」、「十三夜」は「十五夜月」が美しかった。
月が見られなかったどころではありません。
報道によると、大型で強い台風19号は12日夜に静岡県の伊豆半島に上陸し、9月の台風15号に続き首都圏を直撃。
記録的な大雨によって各地で河川氾濫、停電相次ぐ大きな被害がでているようです。(10月13日)
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
「十五夜」「十三夜」の 月見
月見の風習は平安時代に中国から伝来し、宮中や貴族の間で盛んに行われるようになった。
当時の月見は、詩歌を詠み、管弦を楽しむといった風流なものだったようです。
酒宴をともなうようになったのは、室町時代に入ってからといわれている。
一方、庶民の間では江戸時代以降、農耕儀礼として月見が定着。
主食となる芋や米の収穫時期と重なる中秋の名月に供え物をし、豊穣を感謝し祝うようになった。
月見は旧暦8月15日の「十五夜(中秋の名月)」のほかに、旧暦9月13日の「十三夜」があり。
「十三夜月」は満月に次いで美しい月とされます。
「十五夜」の別名は「芋名月」、里芋がこの時期に収穫期を迎えることから、団子とともに里芋を供える。
「十三夜」は「十五夜」に対して「後の月」で。
「栗名月」「豆名月」と呼ばれ、団子とともにこの時期に収穫される栗・枝豆などを供える。
十五夜だけを愛でて十三夜を見ないのは「片月見」で縁起が良くないとの言い伝えもある。
「十三夜」の月見の風習は、日本独特のものだそうです。
最近は「十三夜」を愛でる風習は失われつつあるようです。
Ouna のブログにはずっと「満月」が出ているので、毎日愛でていますが……。
万葉集には「観月の宴」の 歌は詠まれていない・・・!?
万葉集に月見を詠んだ歌があるか調べてみました。
月を詠んだ歌は多いのですが、中秋の名月を特に詠んだものはないようです。
万葉集の時代は、まだ月見・観月の風習がなかったからでしょうか。
月を詠んだ歌3首を選んでみました。
水底の玉さへさやに見つべくも照る月夜かも夜の更けゆけば
万葉集 [巻七 1082]
思はぬにしぐれの雨は降りたれど天雲晴れて月夜さやけし
万葉集 [巻十 2227]
萩の花咲きのををりを見よとかも月夜の清き恋まさらくに
万葉集 [巻十 2228]
大覚寺「観月の夕べ」
京都・大覚寺では、古人に倣い、名月と自然を愛でる「観月の夕べ」が毎年催されます。
「観月の夕べ」は、嵯峨天皇が大沢池(庭湖)にて、中秋の名月に舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊ばれたことから始まった。
大覚寺参拝はずいぶん前のことですが、過去の記事を見ながら回想しています。
空を見上げれば煌々と輝く月、目を落とせば静かな水面に映る月。。
来年、元気だったらもう一度、「観月の夕べ」に足を運んで月を愛でたいと思う。
大覚寺・大沢池に浮かぶ月見の龍頭船
2015年9月28日のお月見
2008年9月13日のお月見
大覚寺 観月の夕べ (月の滴)
月の土地
Ouna のブログ名は月にご縁があり、過去に「かぐや姫」の名でブログ「竹取物語」を書いていた。
今は、媼になったかぐや姫ですが、「月の世界」に関心があり。
笑わないでくださいね…… 月に昇るその日のために、月に土地を確保しているのです。(〃'∇'〃)ゝエヘヘ
中秋の名月を愛でながら〜月の土地権利書を見る 2011.09.13
月の土地 権利書を手に ☆スーパームーン☆ を仰ぎ見る 2015.09.29
米航空宇宙局(NASA)が、アポロ計画で打ち上げた宇宙船「アポロ11号」の船長、ニール・アームストロングは、1969年7月30日に月面に降り立った。
アポロ計画は1972年の「17号」まで。途中で引き返した13号を除き、6回の着陸で12人が月面を歩いた。
それから47年間、だれも月面に立っていないのですが、次に立つのはだれ……?
月旅行
ZOZO 前社長の前澤友作氏は 2018年9月に、アメリカの宇宙ベンチャー「スペースX」が、2023年に予定している月周回飛行に参加すると発表。
民間人としては初の月旅行者になると話題になりましたが、その後の進展は……?
ひし(ヒシ) ** 万葉植物 **
2019.10.09 Wednesday
ひし(ヒシ)
万葉仮名 -- 菱
菱(ヒシ)
君がため浮沼の池の菱摘むと我が染めし袖濡れにけるかも
万葉集 [巻七 1249]
豊国の企救の池なる菱の末(うれ)を摘むとや妹がみ袖濡れけむ
豊 前 国の白水郎(とよくにのみちのくちのあま) 万葉集 [巻十六 3876]
豊国は現在の福岡県東部と大分県全域にあたる。
万葉集で菱は2首詠まれている。
2首とも、菱の実を摘んでいるのは女性で袖を濡らしている様子。
万葉人は菱の実を採って食していたことがうかがえるが、どのようにして食していたのでしょう。
鋭い とげ があるので魔除けとかに用いていたかも。(・・。)ん?
◆
菱 の 群生
大覚寺・大沢池の中 菊が島周囲
(2015.09.26 夕方)
大覚寺へ月見に行って、中秋の名月が映り込む大沢池で菱(ヒシ)を見た。
蓮(ハス)と共に池の北岸沿いの天神島・菊が島辺りをおおい尽くしている。
このように繁茂している菱を見たのは、子供のころ以来のことで懐かしかった。
Ouna の生家前、国道を横切ると大きな池があって水面を菱がおおっていた。
夏に水遊びしながら、若い菱の実を採って生のまま食べた。く(""0"")>なんてこと!
三角形の実に2本の鋭い とげ があり、成熟して堅くなったのはさわると指にささって痛かった。
調べてみると、菱の実は豊富な栄養成分を含んでいるようです。
塩ゆでや焼いて食べると栗の実のような味がする。
菱は有機ゲルマニュムを含む数少ない植物で、薬効効果も高いらしい。
これからは薬膳として注目していきたい、とひしひし思う。ヾ(´ε`*)ゝ
◆
菱 の 構造図
ヒシは池の水底から細い茎を伸ばし、夏に水面に葉を放射状に広げて、水面をおおうヒシ科 一年生の水草。
果実には逆歯のある とげ があり水底に固着して越冬する。
春に頂端部から芽を出し、泥中に根をおろして水面に向かう茎を伸ばす。
茎の各節には、対生して細かく枝分かれする水中根がある。
葉は互生で放射状に出る。長い葉柄がありその中部はふくらんで浮袋となる。
ひし形の葉には粗い鋸歯がある。つぎつぎと新しい葉がつくられ、枝分かれもして繁茂する。
花は7月ころから順次咲く。
若い葉の葉腋から出る柄の先に白い4弁の花がつき、水面に顔をのぞかせる。
萼4枚・おしべ4本・めしべ1本、子房は2室で基部は萼筒と合着していて、この部分が花後に発達する。
花が終わると柄がのびて水中に没する。
萼片は前後の2枚は脱落するが、左右の2枚は残って果実の とげ になる。
果実の内層は堅い木質になり、1室のみが発達して大きな1種子を持つ。
種子には胚乳がなく、1個の大きい子葉と1個の麟片状の子葉とがある。
子葉には生の状態で約20%のデンプンが貯蔵されている。
(参考図書:平凡社大百科事典 ヒシ 菱 から抜粋・画像転載)
ヒメビシやオニビシは萼片が4枚とも残り、とげ になるそう。
こちらは忍者が用いる道具のひとつ、撒菱(マキビシ)に……!?
足の裏攻撃!!ヽ(* ̄▽ ̄)┌θ~(>y<;)ツ イテテテ!!
◆
菱紋
菱餅・武田菱
割り菱・松皮菱
(菱紋:Wikipedia から拝借)
菱紋は、菱の実または葉を図案化したものともいわれる。
アップしている菱紋以外にもいろいろあります。
万葉集の時代に紋はなかったでしょうが、後の時代に歌に詠まれている植物がいくつも紋になっている。
◆
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いちし(ヒガンバナ) ** 万葉植物 **
2019.10.05 Saturday
いちし(ヒガンバナ)
万葉仮名 -- 壱師
彼岸花(ヒガンバナ)
道の辺(へ)のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我(あ)が恋妻は
万葉集 [巻十一 2480]
「道端に咲く彼岸花は真っ赤に咲きすぐ人目につく。私の恋しい妻のことをその花のように皆に知られてしまった」
歌の「いちしろく」は、いちじるしい・めだってはっきりしている、の意味。
万葉集に壱師(いちし)が詠まれているのは一首だけ。
「いちしの花」というのは、羊蹄(ギシギシ)・ 虎杖(イタドリ)・ 草苺(クサイチゴ)など、多くの説があり。
中でも彼岸花(ヒガンバナ)説が最有力だそうです。
ヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ科の多年草。
花期は9月。
彼岸花は中国大陸から帰化したものらしい。
「曼珠沙華」という別名があるが、” 天上の華 ” という梵語に由来する。
ヒガンバナは有毒植物である。そのため土に穴を掘る小動物は避けるとか。
昔は飢饉の時に備えて田の畦などに植えていた 救荒植物。
彼岸花(ヒガンバナ)
プランターの 彼岸花・・・もう限界よ・・・(((( ;゚д゚))))
彼岸花を忌み嫌う人もあるようですが、ouna は真っ赤に咲く妖しげな雰囲気に引かれて絵にした。
花を細密描写するために、プランターに植えて咲かせた。
増殖してプランターが窮屈になったので、有毒植物ではあるが食用・薬用になるという 鱗茎(球根) を掘り起こして観察。
彼岸花 の 鱗茎
茎を切り取り外皮をむいて洗った鱗茎。
鱗茎は多量のデンプンを含むが、毒性のあるアルカロイドも含む。
すりつぶした後に数回水洗いしてアルカロイドをとり除けばよい、と知ったが食べる勇気はなかった。( ̄ー ̄;
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秋の月はことのほか美しく見えます。
今年の「十五夜」は 9月13日(金)でした。
「十三夜」は 10月11日(金)、台風19号の影響で月は見られませんでした。
今年は「十五夜」と「十三夜」をセットで月見を、と思っていたが思いはかなわなかった。
けれど、「十五夜」は「十六夜月」、「十三夜」は「十五夜月」が美しかった。
月が見られなかったどころではありません。
報道によると、大型で強い台風19号は12日夜に静岡県の伊豆半島に上陸し、9月の台風15号に続き首都圏を直撃。
記録的な大雨によって各地で河川氾濫、停電相次ぐ大きな被害がでているようです。(10月13日)
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
「十五夜」「十三夜」の 月見
月見の風習は平安時代に中国から伝来し、宮中や貴族の間で盛んに行われるようになった。
当時の月見は、詩歌を詠み、管弦を楽しむといった風流なものだったようです。
酒宴をともなうようになったのは、室町時代に入ってからといわれている。
一方、庶民の間では江戸時代以降、農耕儀礼として月見が定着。
主食となる芋や米の収穫時期と重なる中秋の名月に供え物をし、豊穣を感謝し祝うようになった。
月見は旧暦8月15日の「十五夜(中秋の名月)」のほかに、旧暦9月13日の「十三夜」があり。
「十三夜月」は満月に次いで美しい月とされます。
「十五夜」の別名は「芋名月」、里芋がこの時期に収穫期を迎えることから、団子とともに里芋を供える。
「十三夜」は「十五夜」に対して「後の月」で。
「栗名月」「豆名月」と呼ばれ、団子とともにこの時期に収穫される栗・枝豆などを供える。
十五夜だけを愛でて十三夜を見ないのは「片月見」で縁起が良くないとの言い伝えもある。
「十三夜」の月見の風習は、日本独特のものだそうです。
最近は「十三夜」を愛でる風習は失われつつあるようです。
Ouna のブログにはずっと「満月」が出ているので、毎日愛でていますが……。
万葉集には「観月の宴」の 歌は詠まれていない・・・!?
万葉集に月見を詠んだ歌があるか調べてみました。
月を詠んだ歌は多いのですが、中秋の名月を特に詠んだものはないようです。
万葉集の時代は、まだ月見・観月の風習がなかったからでしょうか。
月を詠んだ歌3首を選んでみました。
水底の玉さへさやに見つべくも照る月夜かも夜の更けゆけば
万葉集 [巻七 1082]
思はぬにしぐれの雨は降りたれど天雲晴れて月夜さやけし
万葉集 [巻十 2227]
萩の花咲きのををりを見よとかも月夜の清き恋まさらくに
万葉集 [巻十 2228]
大覚寺「観月の夕べ」
京都・大覚寺では、古人に倣い、名月と自然を愛でる「観月の夕べ」が毎年催されます。
「観月の夕べ」は、嵯峨天皇が大沢池(庭湖)にて、中秋の名月に舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊ばれたことから始まった。
大覚寺参拝はずいぶん前のことですが、過去の記事を見ながら回想しています。
空を見上げれば煌々と輝く月、目を落とせば静かな水面に映る月。。
来年、元気だったらもう一度、「観月の夕べ」に足を運んで月を愛でたいと思う。
大覚寺・大沢池に浮かぶ月見の龍頭船
2015年9月28日のお月見
2008年9月13日のお月見
大覚寺 観月の夕べ (月の滴)
月の土地
Ouna のブログ名は月にご縁があり、過去に「かぐや姫」の名でブログ「竹取物語」を書いていた。
今は、媼になったかぐや姫ですが、「月の世界」に関心があり。
笑わないでくださいね…… 月に昇るその日のために、月に土地を確保しているのです。(〃'∇'〃)ゝエヘヘ
中秋の名月を愛でながら〜月の土地権利書を見る 2011.09.13
月の土地 権利書を手に ☆スーパームーン☆ を仰ぎ見る 2015.09.29
米航空宇宙局(NASA)が、アポロ計画で打ち上げた宇宙船「アポロ11号」の船長、ニール・アームストロングは、1969年7月30日に月面に降り立った。
アポロ計画は1972年の「17号」まで。途中で引き返した13号を除き、6回の着陸で12人が月面を歩いた。
それから47年間、だれも月面に立っていないのですが、次に立つのはだれ……?
月旅行
ZOZO 前社長の前澤友作氏は 2018年9月に、アメリカの宇宙ベンチャー「スペースX」が、2023年に予定している月周回飛行に参加すると発表。
民間人としては初の月旅行者になると話題になりましたが、その後の進展は……?
ひし(ヒシ) ** 万葉植物 **
2019.10.09 Wednesday
ひし(ヒシ)
万葉仮名 -- 菱
菱(ヒシ)
君がため浮沼の池の菱摘むと我が染めし袖濡れにけるかも
万葉集 [巻七 1249]
豊国の企救の池なる菱の末(うれ)を摘むとや妹がみ袖濡れけむ
豊 前 国の白水郎(とよくにのみちのくちのあま) 万葉集 [巻十六 3876]
豊国は現在の福岡県東部と大分県全域にあたる。
万葉集で菱は2首詠まれている。
2首とも、菱の実を摘んでいるのは女性で袖を濡らしている様子。
万葉人は菱の実を採って食していたことがうかがえるが、どのようにして食していたのでしょう。
鋭い とげ があるので魔除けとかに用いていたかも。(・・。)ん?
◆
菱 の 群生
大覚寺・大沢池の中 菊が島周囲
(2015.09.26 夕方)
大覚寺へ月見に行って、中秋の名月が映り込む大沢池で菱(ヒシ)を見た。
蓮(ハス)と共に池の北岸沿いの天神島・菊が島辺りをおおい尽くしている。
このように繁茂している菱を見たのは、子供のころ以来のことで懐かしかった。
Ouna の生家前、国道を横切ると大きな池があって水面を菱がおおっていた。
夏に水遊びしながら、若い菱の実を採って生のまま食べた。く(""0"")>なんてこと!
三角形の実に2本の鋭い とげ があり、成熟して堅くなったのはさわると指にささって痛かった。
調べてみると、菱の実は豊富な栄養成分を含んでいるようです。
塩ゆでや焼いて食べると栗の実のような味がする。
菱は有機ゲルマニュムを含む数少ない植物で、薬効効果も高いらしい。
これからは薬膳として注目していきたい、とひしひし思う。ヾ(´ε`*)ゝ
◆
菱 の 構造図
ヒシは池の水底から細い茎を伸ばし、夏に水面に葉を放射状に広げて、水面をおおうヒシ科 一年生の水草。
果実には逆歯のある とげ があり水底に固着して越冬する。
春に頂端部から芽を出し、泥中に根をおろして水面に向かう茎を伸ばす。
茎の各節には、対生して細かく枝分かれする水中根がある。
葉は互生で放射状に出る。長い葉柄がありその中部はふくらんで浮袋となる。
ひし形の葉には粗い鋸歯がある。つぎつぎと新しい葉がつくられ、枝分かれもして繁茂する。
花は7月ころから順次咲く。
若い葉の葉腋から出る柄の先に白い4弁の花がつき、水面に顔をのぞかせる。
萼4枚・おしべ4本・めしべ1本、子房は2室で基部は萼筒と合着していて、この部分が花後に発達する。
花が終わると柄がのびて水中に没する。
萼片は前後の2枚は脱落するが、左右の2枚は残って果実の とげ になる。
果実の内層は堅い木質になり、1室のみが発達して大きな1種子を持つ。
種子には胚乳がなく、1個の大きい子葉と1個の麟片状の子葉とがある。
子葉には生の状態で約20%のデンプンが貯蔵されている。
(参考図書:平凡社大百科事典 ヒシ 菱 から抜粋・画像転載)
ヒメビシやオニビシは萼片が4枚とも残り、とげ になるそう。
こちらは忍者が用いる道具のひとつ、撒菱(マキビシ)に……!?
足の裏攻撃!!ヽ(* ̄▽ ̄)┌θ~(>y<;)ツ イテテテ!!
◆
菱紋
菱餅・武田菱
割り菱・松皮菱
(菱紋:Wikipedia から拝借)
菱紋は、菱の実または葉を図案化したものともいわれる。
アップしている菱紋以外にもいろいろあります。
万葉集の時代に紋はなかったでしょうが、後の時代に歌に詠まれている植物がいくつも紋になっている。
◆
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いちし(ヒガンバナ) ** 万葉植物 **
2019.10.05 Saturday
いちし(ヒガンバナ)
万葉仮名 -- 壱師
彼岸花(ヒガンバナ)
道の辺(へ)のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我(あ)が恋妻は
万葉集 [巻十一 2480]
「道端に咲く彼岸花は真っ赤に咲きすぐ人目につく。私の恋しい妻のことをその花のように皆に知られてしまった」
歌の「いちしろく」は、いちじるしい・めだってはっきりしている、の意味。
万葉集に壱師(いちし)が詠まれているのは一首だけ。
「いちしの花」というのは、羊蹄(ギシギシ)・ 虎杖(イタドリ)・ 草苺(クサイチゴ)など、多くの説があり。
中でも彼岸花(ヒガンバナ)説が最有力だそうです。
ヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ科の多年草。
花期は9月。
彼岸花は中国大陸から帰化したものらしい。
「曼珠沙華」という別名があるが、” 天上の華 ” という梵語に由来する。
ヒガンバナは有毒植物である。そのため土に穴を掘る小動物は避けるとか。
昔は飢饉の時に備えて田の畦などに植えていた 救荒植物。
彼岸花(ヒガンバナ)
プランターの 彼岸花・・・もう限界よ・・・(((( ;゚д゚))))
彼岸花を忌み嫌う人もあるようですが、ouna は真っ赤に咲く妖しげな雰囲気に引かれて絵にした。
花を細密描写するために、プランターに植えて咲かせた。
増殖してプランターが窮屈になったので、有毒植物ではあるが食用・薬用になるという 鱗茎(球根) を掘り起こして観察。
彼岸花 の 鱗茎
茎を切り取り外皮をむいて洗った鱗茎。
鱗茎は多量のデンプンを含むが、毒性のあるアルカロイドも含む。
すりつぶした後に数回水洗いしてアルカロイドをとり除けばよい、と知ったが食べる勇気はなかった。( ̄ー ̄;
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ひし(ヒシ)
万葉仮名 -- 菱
菱(ヒシ)
君がため浮沼の池の菱摘むと我が染めし袖濡れにけるかも
万葉集 [巻七 1249]
豊国の企救の池なる菱の末(うれ)を摘むとや妹がみ袖濡れけむ
豊 前 国の白水郎(とよくにのみちのくちのあま) 万葉集 [巻十六 3876]
豊国は現在の福岡県東部と大分県全域にあたる。
万葉集で菱は2首詠まれている。
2首とも、菱の実を摘んでいるのは女性で袖を濡らしている様子。
万葉人は菱の実を採って食していたことがうかがえるが、どのようにして食していたのでしょう。
鋭い とげ があるので魔除けとかに用いていたかも。(・・。)ん?
◆
菱 の 群生
大覚寺・大沢池の中 菊が島周囲
(2015.09.26 夕方)
大覚寺へ月見に行って、中秋の名月が映り込む大沢池で菱(ヒシ)を見た。
蓮(ハス)と共に池の北岸沿いの天神島・菊が島辺りをおおい尽くしている。
このように繁茂している菱を見たのは、子供のころ以来のことで懐かしかった。
Ouna の生家前、国道を横切ると大きな池があって水面を菱がおおっていた。
夏に水遊びしながら、若い菱の実を採って生のまま食べた。く(""0"")>なんてこと!
三角形の実に2本の鋭い とげ があり、成熟して堅くなったのはさわると指にささって痛かった。
調べてみると、菱の実は豊富な栄養成分を含んでいるようです。
塩ゆでや焼いて食べると栗の実のような味がする。
菱は有機ゲルマニュムを含む数少ない植物で、薬効効果も高いらしい。
これからは薬膳として注目していきたい、とひしひし思う。ヾ(´ε`*)ゝ
◆
菱 の 構造図
ヒシは池の水底から細い茎を伸ばし、夏に水面に葉を放射状に広げて、水面をおおうヒシ科 一年生の水草。
果実には逆歯のある とげ があり水底に固着して越冬する。
春に頂端部から芽を出し、泥中に根をおろして水面に向かう茎を伸ばす。
茎の各節には、対生して細かく枝分かれする水中根がある。
葉は互生で放射状に出る。長い葉柄がありその中部はふくらんで浮袋となる。
ひし形の葉には粗い鋸歯がある。つぎつぎと新しい葉がつくられ、枝分かれもして繁茂する。
花は7月ころから順次咲く。
若い葉の葉腋から出る柄の先に白い4弁の花がつき、水面に顔をのぞかせる。
萼4枚・おしべ4本・めしべ1本、子房は2室で基部は萼筒と合着していて、この部分が花後に発達する。
花が終わると柄がのびて水中に没する。
萼片は前後の2枚は脱落するが、左右の2枚は残って果実の とげ になる。
果実の内層は堅い木質になり、1室のみが発達して大きな1種子を持つ。
種子には胚乳がなく、1個の大きい子葉と1個の麟片状の子葉とがある。
子葉には生の状態で約20%のデンプンが貯蔵されている。
(参考図書:平凡社大百科事典 ヒシ 菱 から抜粋・画像転載)
ヒメビシやオニビシは萼片が4枚とも残り、とげ になるそう。
こちらは忍者が用いる道具のひとつ、撒菱(マキビシ)に……!?
足の裏攻撃!!ヽ(* ̄▽ ̄)┌θ~(>y<;)ツ イテテテ!!
◆
菱紋
菱餅・武田菱
割り菱・松皮菱
(菱紋:Wikipedia から拝借)
菱紋は、菱の実または葉を図案化したものともいわれる。
アップしている菱紋以外にもいろいろあります。
万葉集の時代に紋はなかったでしょうが、後の時代に歌に詠まれている植物がいくつも紋になっている。
◆
JUGEMテーマ:植物
いちし(ヒガンバナ) ** 万葉植物 **
2019.10.05 Saturday
いちし(ヒガンバナ)
万葉仮名 -- 壱師
彼岸花(ヒガンバナ)
道の辺(へ)のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我(あ)が恋妻は
万葉集 [巻十一 2480]
「道端に咲く彼岸花は真っ赤に咲きすぐ人目につく。私の恋しい妻のことをその花のように皆に知られてしまった」
歌の「いちしろく」は、いちじるしい・めだってはっきりしている、の意味。
万葉集に壱師(いちし)が詠まれているのは一首だけ。
「いちしの花」というのは、羊蹄(ギシギシ)・ 虎杖(イタドリ)・ 草苺(クサイチゴ)など、多くの説があり。
中でも彼岸花(ヒガンバナ)説が最有力だそうです。
ヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ科の多年草。
花期は9月。
彼岸花は中国大陸から帰化したものらしい。
「曼珠沙華」という別名があるが、” 天上の華 ” という梵語に由来する。
ヒガンバナは有毒植物である。そのため土に穴を掘る小動物は避けるとか。
昔は飢饉の時に備えて田の畦などに植えていた 救荒植物。
彼岸花(ヒガンバナ)
プランターの 彼岸花・・・もう限界よ・・・(((( ;゚д゚))))
彼岸花を忌み嫌う人もあるようですが、ouna は真っ赤に咲く妖しげな雰囲気に引かれて絵にした。
花を細密描写するために、プランターに植えて咲かせた。
増殖してプランターが窮屈になったので、有毒植物ではあるが食用・薬用になるという 鱗茎(球根) を掘り起こして観察。
彼岸花 の 鱗茎
茎を切り取り外皮をむいて洗った鱗茎。
鱗茎は多量のデンプンを含むが、毒性のあるアルカロイドも含む。
すりつぶした後に数回水洗いしてアルカロイドをとり除けばよい、と知ったが食べる勇気はなかった。( ̄ー ̄;
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いちし(ヒガンバナ)
万葉仮名 -- 壱師
彼岸花(ヒガンバナ)
道の辺(へ)のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我(あ)が恋妻は
万葉集 [巻十一 2480]
「道端に咲く彼岸花は真っ赤に咲きすぐ人目につく。私の恋しい妻のことをその花のように皆に知られてしまった」
歌の「いちしろく」は、いちじるしい・めだってはっきりしている、の意味。
万葉集に壱師(いちし)が詠まれているのは一首だけ。
「いちしの花」というのは、羊蹄(ギシギシ)・ 虎杖(イタドリ)・ 草苺(クサイチゴ)など、多くの説があり。
中でも彼岸花(ヒガンバナ)説が最有力だそうです。
ヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ科の多年草。
花期は9月。
彼岸花は中国大陸から帰化したものらしい。
「曼珠沙華」という別名があるが、” 天上の華 ” という梵語に由来する。
ヒガンバナは有毒植物である。そのため土に穴を掘る小動物は避けるとか。
昔は飢饉の時に備えて田の畦などに植えていた 救荒植物。
彼岸花(ヒガンバナ)
プランターの 彼岸花・・・もう限界よ・・・(((( ;゚д゚))))
彼岸花を忌み嫌う人もあるようですが、ouna は真っ赤に咲く妖しげな雰囲気に引かれて絵にした。
花を細密描写するために、プランターに植えて咲かせた。
増殖してプランターが窮屈になったので、有毒植物ではあるが食用・薬用になるという 鱗茎(球根) を掘り起こして観察。
彼岸花 の 鱗茎
茎を切り取り外皮をむいて洗った鱗茎。
鱗茎は多量のデンプンを含むが、毒性のあるアルカロイドも含む。
すりつぶした後に数回水洗いしてアルカロイドをとり除けばよい、と知ったが食べる勇気はなかった。( ̄ー ̄;
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